番外編…飛び立つ… ページ8
※本編とは全く関係ありません
※バレンタインの続きです
〜夢主side〜
類を閉じ込めた。
それと同時に、私も一緒に繋がった。
でも、学校には行かないといけないのだろう。
１回手錠を外し、私達は学校に行く。
授業は受けずに屋上へ。
『…やっぱ風が気持ち良い、』
類「…ねぇ、A」
『何？』
ふわり、と風が吹く。
２月の涼し過ぎる風が頬を傷付ける。
私を振り返った類は、目を細めて笑った。
類「僕と、旅立ってくれないかい？」
『…』
聞かなくても、それがどういう意味なのか分かった。
類は、静かに見つめ…笑ってるけど。
その瞳は、本当に寂しそうだった。
“ 一緒に死のう ”
そう言いたいんだろうな。
『……本気？』
類「え…」
『もっと、この世界に居たくはないの？』
類「……ごめんね、A」
『…そっ、か』
その否定は、私の質問に肯定していた。
類「嫌なら良いんだ、僕は独りで逝くから」
『…ううん……私も、連れてって…！』
類「！ 良いのかい？」
『うん、類を独りになんてさせない』
手を繋ぐ。
屋上の端に立つ。
最期の青空は、とても美しかった。
『…綺麗だね』
類「フフ…」
ぎゅっと目を瞑る。
類が１歩前に出た。
ひゅっ、と風が体全体に当たる。
落ちたんだ、そう気付いた。
目を開けた。
私は類を見た、目を瞑っている。
そのまつ毛が震えている。
怖いのかな、私が安心させなきゃ。
類「…！」
『大丈夫だよ、類』
ぎゅっと抱き締める。
類の体温が伝わってくる。
類「やめてくれ…A…！」
『大丈夫、類、お願い、これだけ聞いて』
耳元で私は類に最期の想いを託した。
『類は生きてね、これから楽しくなるはずだから！』
類「っ…嫌…っだ…！」
あ、地面が近い。
更に強く抱き締める。
類の頭を守った。
『ばいばいっ！』
類「ぁ…！！」
ぐしゃ、と頭上から音が聞こえた。
痛い、死にたくない。
類が私の腕の中で倒れたまま、呆然としている。
ありがとう、類。
楽しかったよ。
__________
合計１８００hitありがとうございます！
評価２０票、初コメントありがとうございます！
まだ続きます。
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くるせ - ありがとうございました。 (2022年5月8日 8時) (
レス) @page35 id: 0ec07efeca (このIDを非表示/違反報告)
ramune - 自分も女子ですが、一人称は『僕』です。『僕』でも良いですよ、僕の周りは受け入れてくれていますが、両親の前で言うと怒られますけどね笑 気にしないで、好きなように生きて下さい。最後になりましたが、コメントありがとうございました！ (2022年5月7日 18時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
くるせ - こんなタイミングで申し訳ないです。 (2022年5月7日 14時) (レス) id: 0ec07efeca (このIDを非表示/違反報告)
くるせ - 主さん、ごめんなさい。ちょっと相談があるのですけどいいですか。自分のことは[僕]といっているのですけど、僕は、女子なんですよ。別に僕でもいいですか？語彙力がなくてすみません。 (2022年5月7日 14時) (レス) id: 0ec07efeca (このIDを非表示/違反報告)
ramune - 皆様へ ⇨ 僕は一応、続編は書くつもりです。 コメントが無かったら続編を作ります。 (2022年5月5日 9時) (レス) @page34 id: 45ea99015c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年3月11日 20時
