【黒子のバスケ】 〜キセキの世代と天才少女4〜

第170Q ページ34

さっきの部屋に戻って、扉を開ける。
貴「あの、皆、ごm「Aっち!!」ひぃっ！」
いきなり現れた涼太にびっくりして咄嗟に大輝を盾にする。
青「おまっ！本格的な盾に使ってきやがったな!!」
貴「違っ！今のは体が勝手に動いたの…！」
不可抗力って奴だよ！……違うわ。
黄「…Aっち、そんなに俺らの事、嫌いになっちゃったんスか…？」
悲しそうな皆の顔にズキッと心が痛む。
…っていうか今言うのもなんだけど空気重っ!!
お葬式よりも空気が重いんだけど…！
敦だってお菓子食べてないし、真君もどこか抜けてるらしくラッキーアイテムを所持していない。
貴「ち、違うの！」
と言うとほんの少し皆の顔が明るくなった気がした。
ほんの少しだけど。
貴「あの、その…ごめんなさい。」
正直怒られてる事に納得が行かない所はあるけどまぁ、悪いって言うなら悪いんだろう。
それより、
黄「えっ、えっ？じゃぁもう仲直りって事ッスか!?」
紫「Aちん、Aちん、お詫びにまいう棒いる？」
ここら辺が代表的なんだけど物凄く空気が軽くなった。
それはもう、誰かの誕生パーティー並に。
差し出されたまいう棒を受け取りつつ、大輝の後ろにまだ隠れていると後ろから声をかけられる。
黒「Aさん。」
貴「何…？」
黒「そんなに怯えないでください。」
あ、いや、そんなつもりは…
黒「その、さっきから可愛いのでそろそろ我慢の限界が訪れますので…」
貴「何か悪いもの食べたの？」
いきなり何を言い出すの？この子は。
黒「因みに冗談は苦手です。」
貴「知ってます。」
だから悪いもの食べたのかって聞いてるの！
黒「まぁそれは置いておいて、お話、後でちゃんと聞いてもらえるんですよね？」
貴「え？いいけど、ちゃんと理解したよ？」
あ、そういえばさっき大輝にしちゃった…。
けど、きっとバレてない…よね？
黒「…お話が、したいので。」
貴「あ、はい。」
どういう意味??
赤「A、」
貴「……ん？」
赤「…ごめん。」
貴「へ？あ、え？」
んん!?
謝った!?
赤「2度は言わない。」
貴「あ、はい、すみません。」
赤「…少し、勝手だった。」
貴「？ よくわからないけど、別に気にしなくていいよ。」
赤「…………。」
…何故黙る。
赤「それは、自惚れててもいいって事…？」
貴「？？？」
テツ君に続き全然意味分かんない。
赤「まぁ、いいよ。とりあえず、すまなかった。」
ポンポンと頭をたたいて去っていく征君を見送りながら思う。

2回いったじゃん。

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