【黒子のバスケ】 〜キセキの世代と天才少女4〜

第164Q ページ28

貴「はぁ。」
それで？
高「え、そんだけ？」
貴「んー、和君、私帰国子女なのね？別に頬になら挨拶だと思ってるし、
涼太…あ、涼太って言うんだけど、涼太にだってした事あるよ？」
高「えー、何ソレー。」
不満そうな顔をしながら顔を近づけてくる和君の唇の前で人差指を立てる。
貴「唇は特別。」
高「ちぇー。」
軽く人差指にキスをして元の位置に戻る。
貴「えと、それで何で怒ってるんだっけ？」
高「後は本人に聞きな。あと、最後の子のは大丈夫だろ。」
貴「…拒絶、って訳じゃなかったんだよ？」
高「分かってんよ。えーと、影薄い子？のいう事ちゃんと守ろうとしてんだろ？
俺もそっちのがいいと思うし…。」
貴「ふぅん？でもキスなら減るもんじゃなくない？
あと、私の中であの人達は特別だからいいの。」
他の人だったら私もそんな簡単にキスしたりしないよ？
高「…俺は？」
貴「んー、ちょっと特別。」
ってか一日ちょっとで特別な存在になるって…。
私和君の事気に入ったんだろうな。優しいし、面白いし。
貴「やっぱ、特別、かな？」
高「サンキュ♪」
ぎゅっと抱きしめられ、首元に顔が乗る。
高「Aちゃん、…好き。」
貴「ありがとう。」
高「そうじゃなくて！」
貴「っ!!」
敦にされたみたいに視界が反転し、床に寝転ぶ。
高「…こういうことしたい、って事なんだけど。」

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