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風呂と変化 ページ8

『ごちそうさまでした』



現在の時刻は19時。

丁度Aが晩ご飯を食べ終わった。




『じゃあお先にお風呂いただくね』



「Aさん、一緒にお風呂入りません?」



『……………………………は?』



「一緒にお風呂入りません?」



『ど、どうした急に』



「同居を初めてそろそろ一年が経つというのに一回も一緒にお風呂入ったことないんですよ?」



『いや…普通じゃない…?』



「カレカノというものはそういうことします」



『カ、カレカノじゃないです…もう入るよ?いってきます』



「……まぁ嘘なんですけど」



『…幻太郎さん!?!?!?』



「久々に嘘ついちゃいましたね」



『いやいや嘘なのかよ…』



「ごめんなさい…って…Aさん…?」



『そういうのはついちゃいけない嘘だって…
もう本当…少しだけ…少しだけドキッとしたのに…って私何言って………』



「な、泣いてるんですか…?」



『泣いてない!!!!』



「少しだけドキッとしたんですか…?」



『し、してない!!!!』



「ふふっ………可愛いですね」



『!?』



「ごめんなさい…Aさんがそんなになるなんて思わなかったものですから………」



『ほんとだよ…最低だな?幻太郎さん』



「じゃあ…やっぱり一緒にお風呂入ります?」



『入るわけないでしょ…!!!!』



「でも何かお詫びさせてください?」



『いらないってそんなの…とりあえず、いってくる。は、入ってこないでよ…!?』



「わかってますよ」




普段からあまりAには嘘をつかない幻太郎。

今回はちょっとした好奇心でこんなことに。



でも少しだけドキッとした、なんて言われたら

幻太郎もびっくりだ。



意外だったAの反応を見てまた少し、

Aの自分を見る目が変わったのかな、なんて

思っていた。


ーーーー

二人ともお風呂を済ませた後。




『げ、幻太郎さん…今夜一緒に寝てくれませんか…』


とんでもないことになっていた。






「……………え?」



『さっきの罰』



「………………………え?」



『変なこと考えないでよね?普通に寝るだけだから。幻太郎さんと一緒に寝たいな…なんて思っちゃった……』



「……………………え?」



『ほら、寝よ?』



「わ、わ、わ、わ、わかりました…」







『…………………嘘ですけど?』



「Aさん!?」



『さっきの仕返しだっつーの!!!!』




幻太郎は目を見開いた。

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作者名:和菓子 | 作成日時:2020年10月25日 21時

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