【ヒプマイ】白膠木簓さんの妹

2 ページ4

『おはよ、兄ちゃん』




簓「おはよう！A！いやぁ、この感覚久々やな〜！」



『そやね〜…腹減った…って…！』





簓「？」





『兄ちゃん…コンビニ飯なん…？』





簓「せやけど…」





『…自分で作らんの…？』





簓「毎朝コンビニや」





『嘘やろ！？栄養ちゃんと取れてるん！？』





簓「生きてるんやから大丈夫なんや！」





『いーやいやいやいや、自炊せぇへんの！？』




簓「…」




『首降らんといて！ダメやよ！朝はちゃんと朝飯食べんと！ましてや兄ちゃんの仕事からしてスタミナ付けとかんとアカンわ！』






簓「せやけど、Aは作れるんか？」






『…舐めんといて欲しいわぁ。……ええわ！これから朝飯は私が作る！いいな！？』





簓「…！！お願いします…！！！」






さて…料理大好きAさんが、
最高の朝飯作ったるわい！！！






簓「いやぁ、ありがたいなぁ！そういや、Aは今日何もないんよな？」






『明日入学式やし、今日は何もないで』






簓「もう兄ちゃん出なきゃアカンねん。今日は一人で留守番してもらっててもええか？」





『ええで！その代わり、暇になったら外出てもええよな！？』






簓「気をつけるんよ！」






『っしゃ！ありがと兄ちゃん！いってらっしゃい！』







簓「いってきます！」







ｶﾞﾁｬ







あぁぁ〜、一人やぁ。


何しよ。

ーーーーーーーーーーー


昼も適当にあるもんで作って済まし、今に至る




『暇やぁぁ…外、出よかな』






昨日貰った鍵でドアを閉め、外へ出る。






？「すみません！今朝、お笑い芸人の白膠木簓さんが同じ部屋から出て行かれましたよね！？」








ううわぁ…捕まりましたわ…





『ええ…そうですけど…』






マスコミ「どういったご関係で！？」






『見てわかりません？私たち兄妹です、白膠木簓の妹です。私がここから近い大学に通うことになったんで、一緒に住んでるだけです。
辞めてあげてください。人が誰と一緒に住もうがその人の自由です。わざわざ家に張りついてまで知りたいことなんですか？こっちからすればただの迷惑です。もうやめてくださいね。それじゃ。』





あぁ、やってしもた。言いすぎたわ。

昔からマスコミとか苦手なんよ…


迷惑なだけ、ホントにやめて欲しい。




でも兄ちゃんに迷惑かけるやつの方が

もっと嫌いや。




『…さ、どこ行こ』
ーーーーー
Aちゃんは兄想い！

3→←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す