天馬の楽しみ ページ16
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「でかっ！」
「あー、確かにデカいな」
ボンゴレアジトを訪れた二人の第一声がこれだ。
ディオネは乗ってきたアレスの頭を撫でながら、
骸はその大きさに驚いたのか仰け反りながら。
「天馬くん天馬くん！
ここ、復讐者の牢獄よりおっきいです！」
「そーかそーか、良かったなー」
よしよしと興奮気味の骸を撫でてやるディオネ。
彼はこれでもキャバッローネの息子だ。
骸に比べたらその驚きは小さい。
「ちょっ…天馬くん！適当に流してません！？」
「そんなことねぇよ。
ほら、さっさとノーノんとこ行こうぜ」
「絶対流しましたよね！
天馬くん！天馬くんってば！」
子犬のように吠えながら後を付いてくる骸。
だが、ディオネの傍を離れるのが怖いのか否か
文句を言いながらもその手はディオネの
スーツの裾をしっかりと握って離さない。
「骸、前見て歩かねぇと転けんぞ」
「僕はそんなヘマしまsぅわっ！？」
しません、と言おうとしたその時。
小さな段差に躓いて前のめりになってしまい、
隣にいたディオネにしがみついて耐えた。
実質、転けてはいない。転けてはいないのだが。
「ククッ…クククッ……フハッ！」
「わっ、笑わないでください！///」
否定していたところで転けかけたのは事実。
そして、ディオネにしがみついたのも事実。
言い返す言葉が見付からず骸は顔を赤らめて俯いた。
「わりぃわりぃ、拗ねんなって」
「拗ねてません！」
「ククッ…そうかよ」
笑うディオネを睨みつつも手は離さない。
いつもは完璧を取り繕っている骸が
こんなことをするのはディオネの前だけだ。
転けかけるのも、拗ねるのも、この手も。
自分を頼りきっているからこその行動。
「お前、案外分かりやすいよな」
「どういう意味ですかっ！」
「そのまんまの意味。
離れたくねぇなら手でも繋ぐか？ん？」
ディオネの言葉で漸く自分がずっと
彼の服を掴んでいたことに気付いたのだろう。
骸がボンッ！と湯気が出る勢いで赤面し、
それを見たディオネが心底面白そうに笑った。
(て、天馬くん意地悪ですっ！
そんなに笑わないでください！)
(クククッ…お前、俺に対してだけ素直だよな。
アイツらの前じゃそんな顔しねぇのに)
(天馬くんのせいでしょうがっ！
…ば、罰として…手、繋いでください…ねっ！///)
(はいはい。
別に罰じゃなくても繋いでやんのに)
(なっ…！す、少し黙っててください！///)
Continue…
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ルーク(プロフ) - ☆さん» どちらにも知り合いが居る…と言う事は天馬君の事ですね♪それは…まぁ、後のお楽しみと言う事で！ (2015年6月2日 22時) (
レス) id: 4c56b1726f (このIDを非表示/違反報告)
☆ - そういえば夢主はヴァリアーにも、ボンゴレにも、知り合いがいたねっどっちにつくのかなっ♪ (2015年6月2日 22時) (レス) id: 44695f2e16 (このIDを非表示/違反報告)
ルーさん(プロフ) - ＊桜覇＊さん» ありがとうございます!!そんなに面白いと言って頂けるだなんて嬉しいです♪これからも黒猫さんと共に頑張っていきますね! (2015年5月1日 19時) (レス) id: 4c56b1726f (このIDを非表示/違反報告)
＊桜覇＊(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！続き楽しみにしています！ (2015年5月1日 7時) (レス) id: 3cb7640a88 (このIDを非表示/違反報告)
ルーさん(プロフ) - 銀色蛍♪さん» ありがとうございます!これからも2人で頑張って行きます!!! (2015年3月28日 7時) (レス) id: 4c56b1726f (このIDを非表示/違反報告)
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