かわいいの条件｡

条件その9｡ ページ9

「及川さん！！」

見つけた｡仲間と笑う笑顔｡

「及川さん、あの…」

「まあまあ、落ち着きなよ｡どうしたの?Aちゃん」

言うんだ｡私の気持ちを｡

息を吸った｡

「仕返しします」

私が言うと驚いたように目を開いて、少し微笑む｡

「…わかった｡手伝うよ」

「！いえ、でも」

私が決めたことなので｡

そういう前に、及川さんが私の手を掴んだ｡

「言ったでしょ?仲間だって」

「及川さん…！！」

「ふふ、もっと感謝してもいいんだよ?この及川さんに…」

「味方です」

「え?」

「仲間じゃなくて｡味方です」

「…っふ｡そうだね」

軽く微笑む｡

及川さんは一緒って思うかもしれない｡けど、私にとっては違うんだ｡

「仲間」っていったって、裏切りはある｡絶対｡だって見せかけも混じってるもの｡

だけど、それが「味方」なら？

味方は裏切らない、一緒にいてくれる｡

「仲間」より「味方」が欲しかった｡

そのとき、ほかの声が響いた｡

「おい、俺も言ったよな｡「味方」だって｡…手伝う」

「岩泉さん！」

岩泉さんがこちらを向く｡

正直、びっくりした｡

だってそういうの、あんまり乗ってくるタイプじゃなさそうじゃない？

「…Aが困ってるなら助けてやる｡だからいつでも、俺を頼れ」

「岩泉さん…」

なんてかっこいいんだ！！

「結婚してくださいいいい！！」

なんていうと｡

そういうのは普通男からだろがボゲェ！と照れたように返ってくる｡

冗談ですよ〜と笑うと、及川さんがそうだよ！とむくれる｡

私はこの空間が好きだ｡

条件その１０｡→←条件その8｡

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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