海の入社理由 ページ4
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出会った時はそれ程感じなかったが、太宰さんは思った外周りをよく見ている。
他の人が気づかないことに目がいくし、
勘も利くし頭の回転も速い。
だからこそ、警戒心は解けない。
一体前職は何だったんだろうか。
以前、私も太宰さんの前職を当てようと思い付く限りの職業を並べたが、全て違えた。
まあ、私の前職も未だ知られていないのだが。
私は、履歴書を持ってまともに面接を受けたのでもいないのだ。
気づいたら毎日通って働いていた。
そうしたらいつの間にか、私が社員として
カウントされていた。
社長から給料をいただいた時は流石に驚いたが、それが当然の成り行きであったとも思えるし、私もそれで良かったと思っている。
でも、武装探偵社なんて所に、そう成り行きなんかで入社できるか、なんて話もわかる。
だけれどそれは、私だって如何すれば皆が納得できるような説明ができるものか分からない。
私は大して頭がキレるわけでもないの。
知っているでしょう?
なので、此れは説明、というよりも、
全て一から説くことになりますが、それで理解していただけるかどうか。
私が入社するに至った、あの頭がひっくり返っても忘れないような、
太宰さんと私の、可笑しな出会いのお話。
いじくられてぐちゃぐちゃになった脳に
刻まれた、あの日のお話を。
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はづ星咲(プロフ) - よっしー3号さん» はじめまして、コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しい限りです。 太宰さんの一人称の件、大変失礼致しました!先程修正して参りました。こちらが人物の一人称や人物同士の呼び方などを把握できておらず…。これからもご指摘頂けますと幸いです。 (2017年5月28日 10時) (レス) id: 57d4552860 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー3号(プロフ) - とっても面白い話ですね! ……一寸云いにくいのですが、太宰さんの一人称は『僕』じゃなくて『私』ですよ? ……ってあぁぁ、上から目線過ぎましたすみませんっ! これからも更新頑張って下さい! (2017年5月27日 22時) (レス) id: 669979a4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はづ星咲 | 作成日時:2017年5月26日 19時