録音と記録 ページ40
『...失礼します、！』
「え、ちょっ...、」
思わずその場を立ち去る。
制止するキヨさんを残して。
走ってたどり着いたのは自分のマンション。
...だけど違うことが1つ。
「待ってたよ。」
入り口前。
たたずむその男には見覚えがあった。
「さっきぶり。」
見覚えどころかさっき話した。
「裏口から抜け出してきちゃった。」
そう言って笑う男。
『...なんで、』
「ここで俺の事拒否ったら、」
彼が近づく。
「これも、バラしちゃうよ？」
��『その、実況者としてキヨさんが好きっていう意味で、」��
��「俺は、Aさんが好きです。」��
��『え、』��
��「実況者としてもですけど、1人の女性として。好きです。」��
スマホに録音されていたその音声は、たった今キヨさんと繰り広げた会話で。
『...どうやって、』
「あの後裏口から抜けてきて、そしたら店の少し歩いたところで話してるから録音しちゃった。」
ほとんどの音声を記録したらしいけれど、一番炎上しそうなところを流すつもりだろう。
さっきまでの気味の悪い笑顔は消えていて、真顔で彼が近づく。
ここで部屋に帰ってしまえばきっとこの音声を流される。
でも彼に何をされるかわからないこの状況で、言うことを聞く気にもなれない。
「...バラされちゃったら2人とも終わりだよね？」
終わり←キヨと女性
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ココア好きな人 - ふみさん» ありがとうございます。ぜひこれからも読んでくれると嬉しいです。 (2021年2月17日 22時) (
レス) id: 6c1b48cd39 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！2人の恋が叶うと嬉しいです！ (2021年2月15日 1時) (レス) id: 1952f281b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア好きな人 | 作成日時：2021年1月28日 22時
