通知と嫉妬 ページ15
ピコン
通知が鳴る。
『動画上がった!』
通知から動画に飛んで、視聴する。
生配信にコメントがあったあの事件以降、私の知名度は少し上がった。
それにしても、キヨさん私の事知ってたんだな。
『...いいな。』
あの時、キヨさんがうらやましいと思った。
動画を見ながらキヨさんについて考える。
コメント一つで本物とわかる知名度がうらやましいのか、
瞬時に注目される、あのカリスマ性がうらやましいのか。
...ちがう。
私も誰かに影響を与えられる人になりたい。
私も憧れられる人になりたい。
そんなことを思うけれど、私にはたぶんできない。
そこそこの知名度とそこそこの人気を保つので精一杯。
『...あ、0時。』
時間を確認して、スマホを見る。
昨日の清川さんのメッセージ。
返事をしてそのまま放置していたけれど、寝る前来てたんだ。
...まあ、いいか。
メッセージを打つ手を止めて、私は外に出る。
今から会うし、その時に改めてお礼を言おう。
『あ、清川さん。』
「...どうも。」
コンビニに入る前にばったり出会う。
『入らないんですか?』
「俺、もう買っちゃったんで。」
そう言って、レジ袋を見せる。
「俺、待ってるんで今日も一緒に帰りません?」
『じゃあ、そうしましょう。』
そう言って、私は店内に入った。
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ココア好きな人 - ふみさん» ありがとうございます。ぜひこれからも読んでくれると嬉しいです。 (2021年2月17日 22時) (レス) id: 6c1b48cd39 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!2人の恋が叶うと嬉しいです! (2021年2月15日 1時) (レス) id: 1952f281b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ココア好きな人 | 作成日時:2021年1月28日 22時