優しい上司とアプローチ２【名前変換オリジナル】

打ち上げ花火とアプローチ ページ33

「水野さん…？」




拓海「やっと捕まえた…！」







ここまで息を荒らげて、必死な水野さんは初めて見た。


…なんで…なんで私を？






「あ、あの…私…」


拓海「とりあえず、向こうに移動しよう」


「…はい」





水野さんと二人で話すのは久しぶりだった。



茜さんは…？
それに涼本くんもきっと私を探してる。









拓海「ここ座ろうか」


「はい」





私たちは少し離れた薄暗い場所のベンチに座った。







「あの、水野さんはどうして…」



拓海「涼本くんから聞いたんだよ。高野とはぐれたって、だから探した。…ていうか2人とも連絡先くらい交換しなよ」




「え？」







私、涼本くんの連絡先持ってるけど…


もしかして涼本くん




私と水野さんを2人にしようと…？









「あ、茜さんは！？一緒に来てるの見たんですからね！！」





拓海「茜さんならさっき帰ったよ。」


「…帰った？」




拓海「…高野を探しに行くって言ったら怒って帰っちゃった。」






そんな…私のせいで…



「ごめんなさい…」




拓海「…高野、足怪我してるじゃん」




あ…さっき踏まれちゃったところ…
少しズキズキ痛む








拓海「もっと早く、見つけてあげられなくてごめんね」






ああ、この人の全部を思い出してしまったみたい


好きな所も意外なところも癖も声も…





全部全部好き…。

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