優しい上司とアプローチ２【名前変換オリジナル】

彼女と部屋とアプローチ ページ15

･拓海side




日向「…えと、お風呂お借りしました…」





俺のスウェットを着た彼女

顔が少しだけ赤くてすっぴんで髪の毛がやや濡れている。

きっと俺じゃなかったらすぐに手を出していただろう





「あ、うん…じゃあ俺入ってくる。」





俺が高野に素っ気なくしてしまうのは、大半が素直じゃない時の照れ隠しなのは分かってる。







雨が降って、あんな姿の高野を一人で帰すことが出来なくて思わず泊まっていけなんて言ってしまったけれど、出張の時とはまた訳が違う…。




状況が違うんだ。



あの時はまだ…高野はただのチームの部下だった。








――ガチャ




シャワーを浴びながら彼女のことを考えた。

今は俺と高野は同じ匂いがするんだろうか




この後…どうしようか。





きっと高野はまだ緊張しているはず
ほんと、あの子は自分に自信が無いんだ。









ほんと…あの時も









―――日向『自分に自信が無いんです。
周りの一言で一喜一憂して…ダメなんです。』









十分頑張っているのにそれでも努力を認めなくて、

周りの子達はここまで仕事に真剣になれないのに高野はいつも一生懸命で、笑顔で眩しかった。



そんな太陽みたいな彼女の人間身のある部分を俺だけが知ることが出来た。


だからあの時、俺は無意識に彼女の手を握ってしまったんだ。




「…」




俺はきっと上司失格だ。








あの時からだった。







君を…高野日向を意識し始めたのは

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