【2434】エデン組の6人目・掃除屋（？）の姉様【edn組】

【初配信】続き ページ10

────配信画面って、こんな風に動かすんだよな、と
いまだ慣れない手つきで画像を差し替えた。


ふー、と息を吐きつつ
ゆっくり声を振り絞る。


『……以上で、タグや配信上のルールの詳しい説明もした。
タグの説明もした〜、ので。

こんな感じで、まあ〜とりあえず一区切りですかね。
そろそろ締めに入らないとアレでしょうか』


＞いいね
＞V初心者にも丁寧で好感持てる
＞お姉様ぽい
＞了解〜


『えー……時間。こんなものですか、ね？

いやあ、難しいですね〜
時間配分がちょっと、想定と違っちゃったw

やっぱり他の皆と比べるとやや地味な
初配信になっちゃいましたかね。

次からはあの、この経験活かします。

じゃあ、最後に。
あのー感謝の気持ちを』


＞おお
＞何だ
＞うんうん


『えー本当に素敵な同期の方達に恵まれまして、
スタッフさんも衣装やメイクを考えてくれた方も
本当にありがたい、とにかくありがたいばかりで。

今ここに居るリスナーさん達に対しても
何度感謝を告げても足りないです。

誠に誠に、ありがとうございます……

これからの配信活動、全力で頑張っていきますので、
どうぞよろしくお願いします〜』


＞丁寧
＞トリって感じだ
＞大人だ
＞Aママ


『これからいろいろやりたいな〜と思ってます。

耐久配信とか、企画とか、
練っている途中なので、
どうぞ楽しみにしていただけると
嬉しいです。

ではA・バルチェでした。

また何かあれば、
バルチェ・クリーンサービスにお越しを。

ご利用ありがとうございました〜
お疲れ様〜』

＞おつ〜
＞お疲れ様でした
＞また来ます！
＞よかったよ




『……あ〜終わった〜』

大きく伸びをして息を吐いた。

これで私も
無事デビューできた、のだと思う。


『ツイッターを見てみよう……
皆の反応を……』

と、スマホを拾い上げると、
通知がぴょんと音を立てる。

見ればローレンさんからだ。


《ローレン：
お疲れ様です！！
配信切れてませんよ！》


『…………え、嘘。
あっ、すみません終わります！』


思わぬところで教授と被ったぞ、と
苦笑いしつつ配信を切り直す。


＞草
＞助かる
＞切り忘れ被り笑う


流れるコメントを読みながら、
また力ない笑みを浮かべた。


そうして、私の初配信は何とか無事に
終えられたのであった。

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