Sweet...54 ページ4
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裕翔「好きな食べ物ねー…………」
あ「ハイ……」
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きっと、あのままだったら「好き」と言ってしまっていた。
裕翔先輩が思わせぶりな態度ばかりするから。
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たかが一言でも、一瞬の笑顔でも私のココロは
キュンとなって、鼓動は早くなる。
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体もココロも単純なの。
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裕翔「あ、Aちゃんのお弁当の卵焼き。」
あ「卵焼き!?」
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裕翔「でも、クッキーもおいしかったなぁ。
どっちも捨てがたいんで、両方ってことにしといて。」
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また爽やかな笑顔で私に笑いかけてくる。
ダメ、ダメ…………
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まだ「好き」って言っちゃダメ。
どうせ、今言っても………フラれるのが落ちなんだから……
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けど、もうココロは裕翔先輩への想いでいっぱい、
容量オーバー寸前。
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苦しくて仕方ない。
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裕翔「あー、ココだったよね……おうち。」
あ「あっ…………ハイ。」
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長い長い通学路も、裕翔先輩と一緒だと短く感じる。
あっという間の幸せな時間…………
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裕翔「Aちゃん。」
あ「ハイ?」
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家の中に入ろうとした時、呼び止められたので
振り返る。
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裕翔「俺、何でもかんでも誰にでも言うわけじゃないよ。
じゃぁ、また明日の放課後……今日の場所でね。」
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裕翔先輩、サラッと大事なこと言いすぎです。
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2012年12月2日 17時