～Magic Shop～ (ページ16)

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液晶画面を見ると、チョン・ホソクの文字

今日置いて帰ってしまったし、謝ったほうがいいか

『…もしもし』

HS「あ、A？ごめん、寝てた？」

『ううん、大丈夫。寝かけてたけど。』

HS「そっか笑………」

『………』

私から言うべきなのだろうけど

いざとなると言いづらい

ごめんね、って4文字なのに

HS「その、今日、あんな事してごめん。お前の気持ちも考えずに」

私の気持ちを悟ってなのか

先に話を切り出してくれるホソクは優しい

『…ううん、こっちから誘ったのに置いて帰っちゃったし。買い物もしっかりできなくてごめん。』

HS「よかった。文面では平気でも本当は怒ってたらどうしようかと思った笑」

ほら、明るくしてくれるでしょ

『…何言ってるの笑本心だよ笑』

HS「ごめんね、こんな時間に電話かけちゃって」

『…ううん、かけてくれてありがとう。』

HS「…本心って言ったら、俺のあの言葉も本心だから、ね」

『…え？』

HS「好きだよ、A。おやすみ」

『っあ、まっ…』

…切られた

私の気持ちを伝える前に切られてしまった

これもホソクの優しさなのか

『…言い逃げなんてずるい。』

私のこの言葉は

誰にも拾われる事なく部屋に溶けていった