上杉告白大作戦！ (ページ5)

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うーん、翼の言った通りになるのかなあ。

そんなことを学校からの帰り道、考えていた。

いつだって翼は正しいけど、こればっかりは無理だと思うな。

一緒に帰るっていうのはかなり難易度が高いけど、まあどうにかなる。恋愛相談もしかり。

でも、問題は上杉君の私への気持ちを聞けるかどうかだった。単純に考えて無理だと思う。そんなによく喋る人じゃないし、私に抱いてる気持ちなんかないと思う。

仲間だと思ってるとか？もしかして私のことが嫌いとか？やだ、悲しいな。

仲間だと思ってるんだったら、私はもうそういうことを聞いてるし、そんな何度もいうことじゃないと思うな。

嫌ってるっていうのは、ないと思う。仲間と思ってるってことはイコール嫌いじゃないってことだと思う。たぶん…。

上杉君の気持ち。それってやっぱり私には言っていないけど私に対して思ってる大切な気持ちなんだよね。

大切な気持ちって何だろ。それも、簡単には伝えられない気持ちって。

私だったら恋愛感情で好きってことだけど、上杉君はそうじゃないと思うから違うよね。

じゃあ、何？他に考えられるのは、えと…ない。はっきり言って思い浮かばない。

まあ翼が聞けるって言ってたからそこは出たとこ勝負だ。聞かないと分からない。

そうキリがついたところで顔をあげるといつも乗ってる電車はとうの昔に過ぎ去っていることに気づいた…。