檸檬をひと切れ ページ14
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表通りから地下に入り、駅へとつながる絵画街を南下すると、古い雑居ビルに直結する。
階段で地上に上がり、そのビルを出てすぐのところにあるのが、guitar cafe『檸檬』だった。
路地裏のため、目立たない場所ではあるが、一見すると雑貨店のようにも見える洒落た外観。
石畳を踏みしめ、わたしは今日もそこに立ち寄る。
鉄製のとびらを引くと、鼻をつくのは・・・コーヒーの香りと、やわらかな木のにおい。
「いらっしゃいませ」
受付のカウンターには、手元のみを映す小さな窓がつけられている。
中にいる男性の顔は見たことがないが、たぶん、いつもおなじひとだ。
金色のカフスボタンが素敵なシャツの袖口、そこから伸びる手にカードを渡し、引き換えに檸檬の断面図が刻まれたギターピックを受け取る。
「お飲み物のほうは、後ほどお持ちいたします」
壁の向こうで男性が恭しく頭を下げるさまが想像できる。
わたしは差し出されたメニュー表のなかの、ミルクが多めのカフェオレを指差し、畏まりましたとつぶやくその声をきいてから、店の奥へと足を進めた。
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べに(プロフ) - ココナッツさん» うわあああああココナッツさん！ありがとうございますわたしも好きです(T T) (2018年3月14日 18時) (
レス) id: c68c31e30a (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - うわああああべにさんっ！うわああああ…(ワケわからなくてごめんなさい、汗)…好きですっ！ (2018年3月14日 15時) (レス) id: d0c3580366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2018年3月13日 0時
