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「ああ、やっぱり・・・あなただけね。わたしをこんなふうに掻き回して、乱れさせるのは」
「おれも・・・お前だけやで。こんなふうに阿保みたいに髪振り乱して、よがり狂う女に出逢ったことなんて他にないし、これからもない」
「・・・だったらわたし以外にどんな女と出逢ってきたの？彼女たちのこともまた、わたしのように抱いたの？ずるいわ。わたしは、あなただけだと決めているのに」
「そんな口きいてる余裕、あるん？集中できひんようなら、もうおれの身体には触れさせへんで」
「ごめんなさい・・・章大さんの言うとおりにします。お願い。やめさせないで」
「ごめん、聞こえへんかったわあ。お前、自分がどれだけ音立てとるかわかっとんの？みっともないなぁ。こんな姿、あの男が見たらどう思うんやろうね？」
「いや・・・いや、章大さん。わたしはもう、あなたじゃないと・・・」
「・・・・・」
「ねえ・・・どうして？わたしはあなたをあいしてはいけないの？」
「もう一回、よう考えてみ？おれらはそういう運命やねん。こんな形で出逢ってしまったことは・・・ほんまに申し訳なく思ってる」
「いや、そんなこと言わないで。そんな話ならききたくない」
「じゃあ仮に言うけど、たとえばふたりがもっと早くに出逢っていたとして、なにが変わっとった？おれらにとって重要なのは時期やなくて、形やろ？
きっと・・・出逢わなければよかった。そうしたら、お前を泣かすことなんてなかったし、苦しい思いをさせることやってなかったのに」
「ちがう、ちがうわ。わたしたちの出逢いは必然だった。これを愛と呼ぶのなら・・・わたしはどんな苦難も受け容れる覚悟でいる。
あなたに出逢わない人生なんて、それはもう、存在する意味がないの」
「A・・・おれはでも、」
「言わないで。わかっているわ・・・だけどわたしの幸せは、いつもあなたの傍にあるのよ」
「・・・その幸せが、たとえ対物愛やとしても？」
「ええ・・・」
「阿保。だから、泣いたらあかんって・・・」
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べに(プロフ) - ココナッツさん» うわあああああココナッツさん！ありがとうございますわたしも好きです(T T) (2018年3月14日 18時) (
レス) id: c68c31e30a (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - うわああああべにさんっ！うわああああ…(ワケわからなくてごめんなさい、汗)…好きですっ！ (2018年3月14日 15時) (レス) id: d0c3580366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2018年3月13日 0時
