ZOOLのマネージャーは頭が低い【アイナナ】

よん ページ5

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ごめんなさい天さん……!!

そんなことを思い人混みから抜け出し両手を膝に付けて一息ついてると1人の女性が心配そうに声を掛けてくれた。


「あの……大丈夫ですか？」

「ひゃいっ……!?あ、す、すみません……。
ありがとうございます。
ちょっと人の波とイケメンのオーラにやられてしまって……」


まさか声を掛けられると思ってなかった私はまた噛んでしまった訳で。
視線を上げるとクリーム色の髪の可愛らしい方が視線を合わせてくれていた。

私の言葉にそうですよね、なんて苦笑いで相槌をうてばなにか思いついたのか笑顔になった。


「あの、もしよろしければなんですけど……
お手洗いに付き合ってくれませんか？」

「……へ？」



お手洗いに向かう途中しっかりお互いに自己紹介をして説明をしてくれた。
どうやらお手洗いは口実で少し外の空気が吸いたかったらしい。

聞くところによると彼女、紡さんは小鳥遊事務所所属のIDOLiSH7のマネージャーをしているそう。
要するに了さんがぶっ潰そうとしている所の1つ。

18の少女が7人ものアイドルをまとめてるのに私は4人で手一杯なんて……情けない……。
ちなみに紡さん呼びは年齢的には私の方が上だけど芸能界歴は紡さんの方が上だから。
私つい最近だもの。


「それにしてもAさんが事務の方だったとは……。
お綺麗なので女優さんなのかと思っちゃいました！」

「そんなそんな……！
紡さんの方がお綺麗ですよ……！
私なんて全然。紡さんの隣に並ぶのが恥ずかしいくらいですよ……！」

「そんなことないです！
Aさんお綺麗なんですから自信持ってくださいよ！
この私が保証します！」

「紡さんが保証してくださるなら安心ですね！」


そう言えば思わず笑ってしまう。
こんな冗談？を言い合える関係の人なんて最近全くいなかったからつい楽しくて年甲斐もなくはしゃいでしまう。
まぁ私どうせ童顔だけど。

こんなにかわいい紡さんの笑顔を守るため、
私は絶対に了さんを止めなくちゃ……。
……なんで了さんはあんなにアイドルを憎んでるの……？

ŹOOĻのみんなにも“3年じゃ終わらないアイドル”になる意識、持って欲しいな……。
いくら了さんがあれでも私らアイドルが好きだもん。



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ご→←さん(12/30)

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