王の器_____�� ページ8
「左様デシタカ。コノ先ニ、我々ノ村ガ在ルノデス。強力ナ魔物ノ気配ガシタノデ、警戒ニ来タ次第デス。」
強い気配？なんの事を...あ
やってしまった、思わず頭を抱える。
リムルは心配そうにのぞき込むが、隣のトリシェはやれやれと言いたそうな顔でため息をつく。
「リムル」
「どうした？Aさん」
「ごめんなさい、私貴方に一つ教えるの忘れていたみたい」
気まずくて、申し訳なくて、リムルの方を向きにくくて動きが錆びた鉄機械のようになってしまう。
「取り敢えず、魔力感知の視点を変えて自分を見てみて」
「？分かった」
「？」を浮かべたリムルはその場で力み、魔力感知の視点を変える。
最初の方は何でもない様な顔をしていたがみるみるうちに冷や汗をかき、青ざめていった。
「Aさん」
「魔力操作の一環よ、息を吸うイメージでやってみて」
「了解」
息を深く吐き、深く吸う
すると、横から風が抜けるかのように魔力が引いていく
魔力を抑えたことに気付いたゴブリン達も顔を上げる。表情も随分和らいでいた。
「オォ、魔力ヲ沈メテイタダキアリガトウゴザイマス」
ゴブリン達は私達に頭を下げ、拝む
「いえいえ、こちらこそ魔力を放出しっぱなしですみませんでした。」
今回は私に比が在った。申し訳ないと思い頭を下げる。
ゴブリン達は慌て始め、頭を上げるようなだめられた。
やはり、何年経とうと日本人生粋の生真面目さは抜けないみたいね
この後、私とリムルとゴブリンは軽く雑談を交わした後、話の成り行きでちかくにある彼らの住まう村に招待を受け、向かうことになった。
ヴェルドラの消失に伴い、この森のパワーバランスが大きく傾いた。どうなっているか近況のジュラの大森林についても聞きたかったし、丁度よかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：姉系チート | 作者ホームページ：
作成日時：2019年8月25日 15時
