第１２話 ページ13
シ「とある大悪魔の召喚方法を私は知っています。」
シ「小悪魔は人の欲を嗅ぎ付け、向こうからやってきて人を誘惑する程度の存在ですが・・・・・・」
シ「大悪魔は違います。正しく儀式を行うことで召喚されあらゆる願いを叶えてくれる超常的な存在です。」
シ「A様は今、望むなら悪魔と契約しコンクールを土足で荒らす悪の企業を滅ぼすことができます。」
シ「ラプラス支社の社長はとても優秀ですが、部下はそうでもありません。だからこそ、社長を一人消すだけでステラステージは沈みます。」
ノ「ち、ちょっと待ってくださいまし！」
ノ「悪魔との契約は立派な犯罪・・・・・・わたくしとAはそう教わってきましたわ・・・・・・！」
そう、姉さんが言う通り悪魔との契約は立派な犯罪だとお父様とお母様に教えられた
しかも悪魔撲滅キャンペーンなどがあるのだから法律で禁止されているのは本当なのだろう
シ「その通り・・・・・・これは違法な行為です。悪魔との契約は世界で一番確実な願いの叶え方・・・・・・。」
シ「そしてそれゆえに、社会の秩序を守るためあらゆる国で禁止された行為です。」
まぁ、そうだろうな
法律で禁止されてなければラプラスは今ごろ滅茶苦茶になっているしな
シ「しかし、A様。ここで起こることはノエル様と私と市長、そして貴方しか知らない。」
シ「そしてこれは悪魔との契約・・・・・・誰にも見られず、悟られず、証拠も残らない。」
A「・・・・・・・・・・・・。」
シ「ひとまずジリアン様のことは忘れてください。問題なのは、コンクールが正しく機能しないこと・・・・・・。」
シ「私達は、貴方がそう望むのであれば貴方を式典奏者にして差し上げたいのです。」
A「そ、れは・・・・・・でも・・・・・・。」
シ「これは市長の望みでもあります。いえ、市民の望みと言ってもいいでしょう。」
シ「A様にはぜひ、悪魔の契約という覚悟を持ってラプラスのピアノを守っていただきたい。」
A「ぼ、僕は・・・・・・。」
シ「どうかご決断を。ジリアン様もきっと、正しい結果を望むことでしょう。」
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作者名：ベルナデッタ | 作成日時：2017年10月29日 12時
