apostrophe 【地縛少年花子くん】

蛍 / Amane ページ6

side you.





そこは、小さな宇宙だった______。









ゆらゆら、と煌めく小さな光は

まるで、空に浮かぶ星の様に

鮮やかに輝いて。


いつしか、夢を語ったあの人の横顔を思い出す。


虫の音しか聞こえないその時間が、少し寂しくて

浮いている足をぷらぷらさせながら

小さく、口を開いた。



「宇宙飛行士の夢は叶った？」



その答えは

もう、分かりきっているはずなのに


小さな光が目の前を通り過ぎて行く度、


ねぇ。あまね。

聞こえてる？


なんて、空に向かって呟く。


手も届かないくらい遠くに居る君を

忘れられないのはなんで？


淡い明かりに聞いてみた。


でも。そんなの。



「知るわけないよね、」



だったら自分で聞きにいこうか。


覚悟を決めて、

世界で一番近い星を少し見つめた。





そして、小さな、小さな宇宙から



地に戻る様に飛び降りた。









______________

さて、問題です。

夢主ちゃんはその後、どうなったでしょうか？

私の表現力が無さすぎて分からないかもしれませんが…。笑

あ、あと、私が住んでるところは

夏になると、そこらじゅうに蛍がとんでますよ。

ていうか、読み返すと、これも謎ですね…。笑

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