コシマエな越前 ページ7
?「お…い…きろ…起きろ!!」
何だか周りが騒々しい。
そういや、救命ボートに乗ってどうなったんだ…ん…そういや座礁、!!
ゴツン
跡部「A…お前…」
「あ…跡部さん…ゴメンナサイ」
どうやら跡部さんに盛大に頭突きをしたようだ。
私は痛すぎて声も出なかったが、跡部さんもかなり痛そうだった。忍足さんに見られていたから(しかもめっちゃ笑ってた)転校先であいつは跡部に頭突きした。という噂が流れない事を祈る。
跡部「向こうで辻本と小日向が待ってる。心配してたから早く行ってやれ」
少し奥の方で手塚さんと話す2人の姿が見えた。
私の姿を見つけると、2人は私に飛びついてきた。
合宿所がある場所に漂着したこと、先生方が行方不明な事全て説明を受けた。 今いるこの場所も時間が経つと潮が満ちて沈むらしく、近くにある大きい島に移動するという旨らしい。
木手「だから、移動した方が良いと言っているでしょう。次から人の忠告は聞いておくべきですね」
跡部「チッ…」
何やらあまり雰囲気は良くないみたいだ。
先生方の行方不明、遭難。こんな危機的状況なら無理もない。
救命ボートに乗って直ぐ近くの大きい島に到着し、合宿所がある場所に集まる事になった。
赤也「お前らも散々だよなーバカンスに行くと思いきや遭難した挙句、こんなむさ苦しい男の中に放り出されるなんて」
「あぁ…でも多分つぐちゃんが1番酷なんじゃないですかね」
今は彩夏がつぐちゃんの傍にずっと着いているから大丈夫だけど、本当はもっと泣きたいだろう。
真田「無理もない。父親が行方不明なんだもっと取り乱してもいい所だろう。」
幸村「僕達も捜索には力を入れるし、サポートするからなんでも言ってね」
「ありがとうございます。あ、あれ。」
大きい合宿所が見えた。
比嘉中が先に合宿所内を探索していたみたいだが先生方は見当たらなかったらしい。私達も何人かに固まって、今度は細かく合宿所内とその周辺の捜索をする事になった。
取り敢えず私はずっと気になっていた事をたまたま隣に居た越前君に話す。
「越前君、うちの気のせいじゃなければロッジ裏で声がしない?」
越前「本当だ。行ってみよう。」
彩夏につぐちゃんを任せている分私は捜索しなきゃ。
「コシマエワイと勝負やーー!!!」
ロッジ裏に着いて直ぐ、突然の奇声に尻もちをついた。
「越前君てコシマエだったんだね…」
越前「違う。」
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作者名:あぽろろろろろ | 作成日時:2020年12月2日 3時