想っていること2・・・【切原赤也side】 ページ33
つぐみ「切原君?」
小日向が困って聞き返してくれるまでかなりの間があいたらしい。
自分から話しかけといて何してんだ俺は。
赤也「あ、あぁわりぃな。えっと、Aの事何だけどよ」
つぐみ「うん?」
赤也「俺、あいつが木陰で寝た時寝言聞いちまって。その時すげぇ辛そうな顔で魘されてたんだけどよ、何かあったのか?、」
つぐみ「少なくともここに来てから私達は何も聞いてないかな」
赤也「あ、じゃあ俺の思い違いか」
つぐみ「A私達にもあまり言ってこないから」
赤也「え、だってお前ら仲良いんじゃ」
つぐみ「勿論仲良いよ。ここまでの友達って中々出来ないなって多分みんな思ってると思う」
赤也「なら、何でだ?」
つぐみ「A普段から人に気を使う方で、マイナスなことあまり口に出さないんだよね」
赤也「想像つくな」
つぐみ「でも、1つ心当たりがあるとするなら…」
顎に手を添え、小日向はつぶやく
つぐみ「Aこの夏休みが終わったら転校するの」
赤也「!…って事は小日向と辻本と離れ離れって事かよ?」
つぐみ「うん。A、昔から転校多かったみたいだから友達作る気あまり無かったみたいだけど、私達とここまで仲良くなれて凄い嬉しかったって話をしてて」
赤也「お前らと離れるのが寂しいのか」
つぐみ「それもあると思うけどもう1つあって、A男バスのマネージャーなの。そのバスケ部を優勝に導く約束をしてる。Aは有言実行して、今すごいいい所までいってるんだよ。でも…」
その後の小日向の一言を聞いた後、俺はAの元へ走った。
体が勝手に動いた。
走ってる途中何度も何度も小日向の言葉が繰り返された。
つぐみ「_____その試合ここにいたら間に合わないかもしれない_____」
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作者名:あぽろろろろろ | 作成日時:2020年12月2日 3時