想っていること・・・【切原赤也side】 ページ32
俺が飯を食べたのは皆より少し後だった。
Aと離れた後、かるーく道草食ってたら遅くなってしまった。
俺が飯を食ってる最中、既に飯を食い終わった丸井先輩から見せられたのは、丸井先輩の連絡先リストだ。
赤也、これ見てみろい。と言われたその画面の中には、Aの名前が入っていた。
赤也「何で丸井先輩がAの連絡先持ってんすか！！」
丸井「他も何人かしてたぜ？何ならジャッカルもしてたぞ」
赤也「え、ジャッカル先輩もっすか！？」
丸井「お前居なかったけどよ、連絡先交換会したんだぜ。」
やられた、道草何て食っている場合ではなかった。
羨ましいだろいって言いながら画面を見せつけてくる丸井先輩をぶん殴りたいぜ。
っていうか連絡先交換会ってなんだよ、クソ。
丸井「ま、赤也も頑張って貰えよな〜」
そう言って丸井先輩は作業に帰っていく。
あのすました顔腹立つぜ、本当に。
そして新たに連絡先聞くというタスクが俺の中に追加された。
でも、その前に俺にはどうしてもやらなければいけない事があった。
向かった先は小日向の所だ。
辻本でも良かったのだが、あいつはワイワイしながら作業に行ってしまった為、木陰で休憩を取っている小日向の方へ向かった。
あまり誰かに介入されたくない内容でもあったからだ
赤也「あのー、小日向？ちょっといいか？」
つぐみ「どうしたの？切原君」
辻本はあんな感じだからノリで結構話したんだけど(主にAの話を一方的に聞かされた)、小日向の方はどちらかと言うと控えめで大人しい感じで、あまり話す機会がなかった。(困らせたら真田副部長にシバかれるし)
慣れていないせいか、少し緊張してしまう。
今ここで聞きたいこと、話したいこと、そうAのことだ。
小日向と辻本はあいつの親友で、お互いの考えとかも分かるし、色んな話を沢山すると辻本は言っていた。
俺が何でアイツのことでここまで動いているか、
そんなの俺きも分からない。
分からないけど、
放っておけなかった。
ただの悪夢かもしれないが、どうしてもあの顔が引っかかっていた。
木の下で寝ていた時の辛そうな表情と、何度かAの口から呟かれた「ごめん」の一言
もし俺に何か出来るなら、
少しでも力になりたいって思ったんだ______
想っていること2・・・【切原赤也side】→←振り向いて、顔を見て。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あぽろろろろろ | 作成日時：2020年12月2日 3時
