またあとで ページ11
赤也「ってか船ん時からずっと思ったんだけどよ、お前このキャラに結構似てるんだぜ!!俺のイチオシキャラ」
そう言って見せられたのは可愛いと評判のキャラだ。
だが、戦闘力はあまり高くない。
「雑魚と言いたいのか」
赤也「見た目の話な。戦闘力の話してないからな。」
冗談はさておき、見せられた画面を再び見るが似ていない。これが心底似ていない。ゲームする人なら分かると思うんだけど、ゲームには必ず1キャラは可愛いキャラがいる。2次元となれば言わずもがな、これが究極に可愛く描かれているのだ。遠回しに嫌味か？なんのフィルターだ。
キャラが書かれた画面を見せてきた切原君を不服そうに見つめる
赤也「似てねぇよって顔やめろ」
「こ、これは似てない」
赤也「いや似てるだろ色味とか可愛さとか」
「こんなに可愛かったら今頃モテてる」
赤也「いやお前絶対無自k」
？「ほう…赤也。お前はこんな所で作業をサボって女子をナンパしているのか」
赤也「ｹﾞｯ真田副部長…!!」
真田「ｹﾞｯとは何だ赤也」
赤也「いや、これは違くて」
真田「何が違うんだ」
この人が切原君が恐れる真田副部長さんか…
確かに威厳が凄い。なんと言うか、中学生じゃないよこの人。っていうかここにいる人全体的に中学生じゃない。
「真田さん、私が切原君を足止めしてたんです。話しかけやすかったのでつい長話してしまって…作業中すみませんでした。」
真田「そうか。それは割って入ってしまってすまなかった」
「あ、いえ…切原君ごめん。話聞いてくれてありがとう」
嘘も方便とはよく言ったものだ。
サラっと嘘吐いて心の中でニヤニヤしてる。女子の闇だ。
赤也「いや、またいつでも声掛けろよ！話聞いてやるからさ！」
切原君は調子に乗ってドヤ顔している。
今すぐバラしてやりたい。嘘ですゲームの話してましたって。
真田「行くぞ赤也。」
赤也「はいっｽ…」
物足りなそうにして切原君が山側に帰って行った。
別にいつでも話せるんだからそんなショボくれ無くても…と思ったが、私自身も少し名残り惜しかった。
さっきまで私に背を向けていた筈の切原君と目が合った。
またあとで。
そう言ってるような気がした。
小さく手を振ったの
切原君気付いてるのかな。
またあとで・・・2【切原赤也side】→←好きなゲームキャラは丸井さん(？)
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作者名：あぽろろろろろ | 作成日時：2020年12月2日 3時
