田中「母さーん!!」西谷「母ちゃん!!」貴方「お前らの母親じゃない!!」

Story:40 子供の我慢 ページ48

光side


そのあとのことはあまり、覚えていないけど、


ただの覚えているのは、


溢れ出る涙で歪んだ視界で見えた



"姉ちゃんの顔"



姉ちゃんは泣いてなかった。

目に光は入っていなくて、


どこか、違う次元に行ったみたいな感じだった。




そのあと、父さんは海外に働きに行った。

俺と姉ちゃんは祖母の家にあずけられた。

小さいころは、毎日泣いた。


"なんで、ぼくにはパパとママがいないの??"

"どうして"

"どうして、ぼくは"









"生きているんですか"





その言葉を言った瞬間、

((ペチッ

姉ちゃんにほっぺを優しくはたかれた。

俺を抱きしめ、

姉ちゃんは言ったんだ。

貴方「光がいなくなったら、



A独りになっちゃうよ,



...いかないで


A...ざびじいよ...」


その時始めて、姉ちゃんの弱さを知った。


やっとわかった。


姉ちゃんは何も感じなかったんじゃない。


ずっと、ずっと、ずっと。


耐えていたんだ。



あとで、聞いた話。

学校でイジ.メにあっていたらしい。

ワケはもちろん 親

でも、姉ちゃんは、

貴方『お母さんは天使なんだ!!だからいないの!!
バカにすると、罰があたるんだよ!!』

と、笑ってやり過ごしていたそうだ。

俺がイジ.メられた時も

貴方『まぁまぁ、ケンカしないで?
ほら！お菓子食べよ‼』

と笑顔でやり過ごしてくれた。


今の俺は、

姉ちゃんがいてくれたから、

存在するんだ。




だから





俺の家族は




ただ一人





姉ちゃん




だけなんだ。

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