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あの時は、あんなに話を聞いてくれ。って言ってたのに…今日の雄也は話したがらない。
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私の方がﾍﾞﾗﾍﾞﾗ。次から次へとしゃべってばっかり。
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A「思い出を捨ててさ…前に進もうと思って…。」
ここに来たの…。」
雄也「…。」
A「先輩が…思い出を海の底に沈めろ。って言うから…。w」
雄也「…。」
A「でも…。」
雄也「無理にそんな事…しなくていいよ。」
A「…?」
雄也「自然に捨てられる日が来るから…。
捨てられないうちは、大事にしておけばいい。」
A「…。」
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…。
私もそー思う。
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A「…。
ｳﾝ。そーだよね。w」
雄也「…。」
A「あーぁ…。
私ね。ここ何年か誕生日は…ついてないんだ。w」
雄也「…。」
A「一昨年はさ…その時に付き合ってた人にﾄﾞﾀｷｬﾝされて…。w
誕生日にﾄﾞﾀｷｬﾝだよ?
駅前で泣いてたら…雄也が拾ってくれた…。」
雄也「…。」
A「去年は…。ご存じの通り…京都にひとりで逃亡。w
結局。雄也が迎えに来てくれたけどさ…。」
雄也「…。」
A「今年は…ついにお別れだよ。
こんなとこで偶然。会っちゃったけどね。w」
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話しながら気付いた。
去年も一昨年も…ついてないわけじゃない。
必ず…雄也が助けてくれた。
…。
そして、今日も…。
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「今日…ここに俺が現れた事…お前はどー思ってんの?」
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作者名：グラノラ
| 作成日時：2016年12月19日 22時
