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耳を澄まし…ﾘﾋﾞﾝｸﾞに身をひそめる。
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大丈夫。先輩がなんとかしてくれるから…。
心臓が痛いくらい…ﾄﾞｷﾄﾞｷ。してる。
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聞こえてくる会話からすると…そろそろ雄也は諦めて帰りそう。
先輩も…変なｵｰﾗを放ち、態度で雄也を威嚇する。
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なのに…!!!???
何の前触れもなく…雄也が相方を呼んだ。
「ゆーや!!!!!」
相方は私の横で丸くなってるのに…呼ばれた事で飛び起きた。
「わん♪」
…!!!???///
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待って!!
待って!!
行っちゃﾀﾞﾒ!!
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私は必死に相方を引っ張る。
相方は目をｷﾗｷﾗさせ…強引に暴れる。
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「ゆーや!!!!!」
…!!!???///
雄也が２度も呼ぶと思わず…咄嗟に相方の口をおさえると…。
相方は「…ﾜﾝ。ﾜﾝ。」って、小さく２回吠えた。
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行かないで。
ﾀﾞﾒ。
ゆーや。
待て。して…。
待て。してよぉー。
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声が出せない私は、暴れる相方を…ぎゅっと…。
痛いくらいぎゅっと…つかんだ。
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でも、もうﾀﾞﾒ…。
ﾊﾞﾚた…。
相方が吠えたから…ここに私がいるって、わかっちゃったよ。
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もう…潔く。出ていこう。
隠れてたって…ね…。
いつかは…顔会わせるんだし…。
これ以上は、先輩も辛いだろう…し…。
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いつ…出ていこうか…ﾀｲﾐﾝｸﾞを探ってると…。
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それでも、先輩はｳｿを突き通す。
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作者名：グラノラ
| 作成日時：2016年12月19日 22時
