5話 ページ28
友達は和也君を見て目を見開き顔を輝かせた。
それを見て気づいた。
ああ、そうか。和也君はイケメンだったんだ。
本人がちっともそれを傘に着ないからつい忘れそうになる。
｢A、この人誰･･･････？ 紹介してよ｣
私が何か言う前に、和也君は見たこともない愛想のいい笑顔で友達に向かって言った。
｢Aさんの大学の友達？ Aさんは俺の家庭教師。今年受験なんだ｣
えっ！
勉強なんて教えたことないけど!?
｢へぇ。年下なんだ？ 君カッコイイじゃん。モテるでしょ？｣
｢そんなこと言ってくれる人初めてだな｣
｢そうなの？｣
｢俺すげぇいい気分。お姉さんありがと！｣
嘘ばっかり。学校でモテまくってるくせに。
･･･年下キャラを演じてるの？
和也君は気をよくしてる友達に言った。
｢実はAさんにアタックしてるんだけど、今は恋よりお金だって言って相手にして貰えないんだよね｣
｢うっそ、A、もったいなじゃん！ 私が相手してあげようか!?｣
｢･････お姉さんは俺が失恋するって思ってるんだ？｣
キュルンとした潤んだ瞳で捨てられた子犬のようないたいけな眼差しを向けられた友達は焦って言った。
｢そ、そんなこと言ってないよ！ 頑張れ少年！ A、あんたお金ないのはわかったけど、恋愛もしなきゃ人生楽しくないよ？ 今は紹介しないけど、そのうち作りな？｣
え？
和也君は駄目押しした。
｢俺のこと応援してくれるんだ！ Aさんのことも応援してあげてね。Aさんのバイト先にお局がいてややこしいんだけどお姉さんは全然違うね｣
｢お局･････。そんなのいるんだ？｣
｢客には愛想いいけど一緒に働く側には最悪だよ。ちょっと聞こえたけどバイトとかやめといた方がいいよ｣
･･････和也君、助けてくれてるの？
友達は、和也君と機嫌よく喋った後、帰って行った。
バイトを紹介してとはもう言われなかった。
帰り道、私は御礼を言った。
すると和也君はなんでもないことのように言った。
｢嘘も方便ってね。あ、どの嘘も、後で突っ込まれてもどうにでもごまかせる程度だから安心して？なんなら今から家庭教師始めてくれてもいいのよ？｣
｢和也君･････。私が頼りないから。ほんとにごめん。ありがとう･･････｣
ほんとに情けない。
私は顔をあげていられなくて、知らずうなだれた。
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ao(プロフ) - mikimiki2911さん» mikimiki2911様おはようございます〜！私もお気に入りも回になりました！翔さん素敵です。告白の今回が、私の中の翔さんが一番うまく表現出来た回でした。大人でカッコいい。これからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月8日 8時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - あさこさん» あさこ様おはようございます〜！移行先、是非是非遊びに来て下さいね。智さん腹筋！果たしてどうなっていますやら！ご期待下さいませ！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 弥生さん» 弥生様おはようございます。お気持ちわかります。ちょうどDVDやCDを発売日にゲットした時がそうです。まぁ、私の場合、1時間も我慢出来ませんが(笑)。移行先でお待ちいたしております！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» 今日はお休みですか？お仕事ですか？移行しましたよ。出勤前に間に合ってたらいいんだけどなー。楽しんで下さいね！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様おはようございます。喜んで貰えてよかったです。体力がないので買い物にはリュックが欠かせない私。お米買いましたよー。 (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年1月29日 14時
