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4話 ページ24

「おまえ・・・・・・」

 岳も意外だったみたいで驚いていた。

 岳は苛立ったようだった。

「もういいよ」

 私がダメだと言う理由は気にもならないらしい。

 投げ捨てるように言うと、背中を向けた。



 自分で断っておいて、背中を向けられたら急に不安になった。

「あの、岳」
 
「なんだよ」

「・・・・・・どこでご飯食べるのかなって・・・・・・」

 岳は鼻で笑うように言った。

「ダチんとこ行くわ」

 ドキッとした。

 それって、女の子・・・・・・?

 

 去っていく岳は早速電話で誰かに連絡をしていた。

「あ、ユウコ? ・・・・・うん、そう。今から行っていい?」

 ・・・・・私に聞こえるように言ってるの?

 それとも私の存在なんてもう忘れてる?



 私は黙って背中を向け、家への道を辿った。









 パン屋さんとは反対側の駅のロータリーに降り立って、会社帰りや学校帰りの人々が大勢いる、雑多な街を気落ちしながら歩いていたら、前から若い男の子達が一列に横に並んで楽しそうに話ながら歩いてきた。



 避ける様子がなかったからこちらが端の方へ寄ったんだけど、向こうがいきなり何かにウケて笑い出して、のけぞった拍子に私にぶつかってきた。



「あっ!」

 肩が当たって、持っていたガラスの靴が手から落ち、道路に落ちて割れてしまった。




 ショックで思わず立ち尽くした。

 

 でも、周りの人がそれを迷惑そうに避けて通りすぎて行くのに気づいて、しゃがむと、散らばった金平糖とガラスの欠片を拾い始めた。

 ちらりと振り返ったけど、当たった相手はもういなかった。

 ・・・・・そうなるよね。




 ・・・・・もう、なんか、全部が嫌だ。






 拾っていたら、頭上に影が差した。

 顔をあげたら、いつの間にか男の子が私と同じように身を屈めて一緒に拾ってくれていた。


 私は目を見開いた。

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ao(プロフ) - えむさん» えむ様いつも応援ありがとうございます!癒やしと萌はいついかなる時でも重要ですよね!あればあるほど嬉しいもの。大野家のみなさんに是非癒されて下さいね。楽しみながら頑張ってまーす。 (12月19日 21時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なおさん» なお様こんばんは。もしやタンポポ色のあのお方のご担当?私もかき乱されているので尚更のことと拝察致します。癒やしと萌をお届け出来るように頑張りますね!ありがとうございます! (12月19日 21時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - aoさん、おはようございます!やっぱりaoさんのお話を読むと暖かくなれます。次回の更新も楽しみに待っています(*´∇`*) (12月18日 10時) (レス) id: bd8350da83 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なんだか最近は自担に心をかき乱される事が多いのでaoさんのお話で癒される毎日です。いつも楽しみにしています! (12月18日 10時) (レス) id: 19cc532da8 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和*様おはようございます。萌えにニヤニヤとだらしない顔をして作っている私に、紡ぐ言葉だなんて綺麗な表現を頂戴できて、凄く凄く嬉しいです。マイペースで頑張らせて貰いますね。ありがとうございます〜。 (12月14日 6時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ao | 作成日時:2019年11月26日 8時

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