15話 ページ29
智君は呆れた顔をした。
｢よくやんねソレ｣
｢ごめん。つい心の中で喋っちゃうの｣
｢でも嫌いじゃない｣
そう言って、智君は私を抱き寄せた。
私の肩の上で喋る智君。
｢A、黙っててもうるせぇから｣
｢えっ!?｣
私うるさいの!?
｢そういうとこ。表情がクルクルしてっから。･･････だから鈍いおいらでも理解しやすいっつうか。･･････付き合いやすい。助かってるよ？｣
｢な、ならいいんだけど･･････｣
｢Aって大抵笑ってるしね？ 黙ってても笑ってる｣
｢そう？｣
｢ずっと笑ってる｣
･･････なんか馬鹿みたいじゃない？
思ったけど、智君が満足そうだったから黙ってた。
それからイチャイチャし始めた私たち。
智君の手が胸に伸びてきて甘い声をあげそうになった時、ハッと思い出した。
｢胸の谷間！｣
その言葉に智君は私の谷間を見下ろした。
｢これ？｣
｢違う、チカちゃんの！｣
｢なにそれ｣
キョトンとしてるから、むっとしながら、昼間、智君がチカちゃんの胸に見惚れていたことを指摘したら、思い出した顔で笑われた。
｢あれはAのせいじゃん｣
｢私？｣
｢すげぇ気持ち良さそうに胸にもたれてるから｣
｢智君もチカちゃんの胸にもたれたくなっちゃったってこと？｣
｢へ？ ･･････違って、あんな風にAのこと気持ち良さそうにできんのいいなぁって羨ましく思っただけだよ？｣
･･････私は自己嫌悪で視線を逸らした。
ごめんなさい。
そんなふうに思ってくれていたなんて･･････。
｢やっぱり私、喋らないほうがいいのかも｣
勘違いで、言わなくていいこと言っちゃうダメな口だから。
落ち込みかけたら、智君が｢うん｣ってまさかの同意をするから目を見開いた。
でも智君が同意をしたのは私を否定したいからじゃなかった。
｢もう喋んなくていいよ。････今からいっぱい鳴かせっから｣
私を組み敷きながら無意識に唇を舐める智君の妖艶な仕種にクラッときた。
｢･･････私がこの世で一番気持ちがいいのは智君のところだよ？｣
見上げて言ったら、智君は優しく笑った。
｢おいらも。･････ここが一番気持ちいい･････｣
そう言って、くれた口づけは溶けそうに甘かった。
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ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちはー。嬉しいことを言ってくれますね〜。私の書いたお話がいいだなんて、幸せをありがとうございます。萌えちゃう。頑張りたいって思っちゃいましたよ〜。ありがとうございます！ (2019年10月8日 14時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃんこんにちはー。今回の萌はセクシーランジェリーに囲まれた智君の図です(笑)。癒やされた〜。五人全員ホストにさせるのもありだね!?･･･囲まれてみたい･･･。多分私も召される。いや絶対。 (2019年10月8日 14時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - こんにちは。更新ありがとうございます。aoさんの書いたシェアハウス、読みたいです。5人と一緒のシェアハウスなんて最高！しかもそれがaoさんの書いた作品なら楽しみでしかないです。aoさんの作品、全部大好きなので…気長に待ってますので、よろしくお願いします。 (2019年10月8日 13時) (レス) id: a6dd3c2537 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - aoちゃんおはよう〜＾＾元カノのことも心配しちゃう主人公ちゃん優しいねぇ。でも心配にもなっちゃうよね。ってか女性下着にまみれてる智君想像したら笑っちゃったわ♪嵐さんがホストやったら召されちゃうわ♪智君やにのちゃんに甘やかされたーい♪ (2019年10月8日 9時) (レス) id: 6904188dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ちゅん様こんにちは。癒すことが出来てとても嬉しいです。大満足。今日の更新は萌えと不穏な空気で複雑かもしれませんが、最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします〜。ありがとうございました！ (2019年10月8日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年9月30日 8時
