8話 ページ34
｢プハッ｣
息が出来る喜びに安堵して長い溜息を漏らしたんだけど、智君がギュウギュウに私を抱きしめるものだから、かえって息がつまって苦しかった。
背中に回ってる智君の腕。私の肩口に顔が押し付けられてて、智君の表情は見えない。
でも、喋った声は震えていた。
｢もうおいら限界。･･････他の男と仲良くすんの見せないで？｣
それは智君の方では･･････と思ったけど、ギュウギュウと抱きしめてくるから反論出来なかった。
泣きそうな声で続けて言った。
｢Aはおいらのもんでしょ。･･････二度と触らせんなよ。触らせたら･････｣
そこで言葉を切ると智君は顔を上げ、私を間近で見つめて言った。
｢触らせたらおいら･････泣くっ！｣
その目は潤んで、波に映る太陽光の乱反射でキラキラ光って、まるで宝石の様だった。
私は愛しい頬に手を当てて言った。
｢もう泣いてるみたいだよ･･････？｣
｢Aが泣かすんだよ。･････おいら泣かせるのAだけだから。覚えといて。･･････忘れんなよ!?｣
逆ギレされたような気がしないでもなかったけど、素直に頷いたら、智君もようやく笑ってくれた。
｢ちゅーしてぇ｣
それはちょっと･････ね？
｢はいはいはい、そこまでよー！｣
割って入ったみんなのお陰で公開キスは免れた。
智君を取り囲んで、冷やかすやら皮肉を言うやら、ワイワイ盛り上がるみんな。
その後ろで寂しそうにしている里美ちゃんが見ていたのは･･････智君じゃなくて、翔君だった･･･････。
夕方、私は相部屋の里美ちゃんと向かい合った。
気まずい思いながら口を開こうとしたら、先に里美ちゃんが話しかけてきた。
ごめんなさいって。
深く頭を下げて謝ってくれた。
聞けば、里美ちゃんは翔君と相葉君にヤキモチを妬いて欲しかったんだって。
智君を選んだのは、他の二人は絶対面倒がりそうだからって。智君なら優しそうだから、頼めば何とかなると思ったんだって。
･････不安になるよ。さっき二宮君が言ってた、智君が求められたら断れない質だっていう言葉が現実味を帯てくる。
前に瑠名ちゃんが、私と出会って、もうそういう緩いのは辞めたって言ってたけど、あれは勘違いだったの？
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ao(プロフ) - 智恵里さん» こんにちはー！行っちゃいましたね。さて、次回が最終回です。二人はどうなるのか！最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2019年9月22日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» こんにちは！次回でいよいよ最終回です！ツラタンでごめんなさい。でも最終回にご期待ください！今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 (2019年9月22日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 別れなんて辛すぎます(T_T)でも、読まずにはいられない…はぁ、ツラタン (2019年9月20日 23時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - やだ〜行かないでー(泣)(´；ω；`) (2019年9月19日 12時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizunaさんこんにちはー！言われて気づきました。ほんとだ！みんな年下だーって。違和感なさ過ぎですね!? 妄想好きなので、どういう集まりか考えちゃいましたよ。一人でウフウフ笑ってます。次のCMも凄く楽しみです。期待を裏切りません！ (2019年9月19日 11時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年9月2日 17時
