10話 ページ29
金色の頭をまた撫でてあげようと手を上げかけたんだけど、智君の握る力が強くて上げられなかった。
海から上がったばかりなのに、肌を焼く真夏の太陽くらい熱い手だった。
智君は顔をあげると、私をまっすぐに見たあと、ふにゃっと笑って、柔らかい声で言った。
｢似合ってんね｣
その言葉を聞いて安心した。
｢ありがとう｣
｢買ったんじゃなかったっけ？｣
｢買ったよ？｣
｢でも白いよ？｣
不思議そうに聞かれて、私は恥ずかしかったけど理由を教えた。
｢･･････気合い入れて新しい水着を買っちゃったこと、ほんとは内緒にしようと思ってたの。楽しみにしすぎてるの、ばれたくないなって。だから前と同じ白にしたらばれないだろうって思ってたんだけど･･････結局ばれちゃった｣
穴があったら入りたかった。
でも智君は、からかわなかった。
｢前の白はこれと同じ形？｣
｢ビキニ？ そうだよ。でも真っ白で柄もなかったの。智君の言う、布だけついてたかな。花柄のパレオ｣
今私が着てる白いビキニは青い花の模様が描かれていた。
肌の露出を少なくしたくて、パレオの代わりに、日よけも兼ねてレモン色のパーカーを羽織っていた。お尻がぎりぎり隠れる丈の。
智君はパーカーを見て言った。
｢それ、あいつらの前で脱がなくていいからね？｣
｢･･････ヤキモチ？｣
頷く代わりに目尻を下げて笑って、手首を握っていた手を恋人繋ぎに変えて来た。
するりと指と指の間に智君のが入ってきて、ぞくっとしちゃった。
｢智君･････｣
｢やっぱ可愛い。･････凄いね？｣
何が凄いのかわからなかったけど、はにかんで笑う笑顔が可愛くて、私も照れちゃってしばらく二人でニコニコし合ってた。あ、ニヤニヤかな？
｢凄いっていうなら、雪江だと思うけど｣
私が隣を見ると、智君もつられるように雪江に目を移し、今初めて目に入ったみたいな顔をしてギョッとしていた。
｢･･････びびった｣
｢でしょ？ 雪江、スタイル抜群だから｣
｢･･････そういうビデオで見たことある。こんなの｣
思わず眉を潜めて智君に向かって手を挙げたら、笑って手の平を出してくれたから、そこをパチンと叩いた。
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ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» peru様いらっしゃいませ！ やばばいですよ、まったく。意気消沈しまくりです。でも相変わらず二人はラブラブですので今後にご期待くださいませ。ブレイブ堪能しましたよ！ありがとうございました。 (2019年9月14日 8時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - やーばばばいです！そんな大事な日に、なんで月一の女の子の日なの〜(汗)Brave、堪能してください！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちは。今日いよいよゲットできるので楽しみです！最終回まで、ほぼノンストップでお届けできるかと思うので、お楽しみに。いつもありがとうございます！ (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちはー。ツンツン期、最高ですよね？大好物です！たまに昼くらいに更新する時あるので覗いてやって下さい。ちなみに夕方更新はほとんどないです。大人な内容の時は夜に更新しようかと迷うときもありますが（笑）。 (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なおさん» なおさんこんにちは！思わず私もお話読み返しちゃいましたよ。嬉しい言葉をありがとうございます！ニノかっこいいですもんね！いつかまたニノのお話も書ければいいなぁって思います。ありがとうございました。また頑張ってお話作れそうです！ (2019年9月13日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年8月25日 1時
