6話 ページ25
智君はずっと近くでこの声を聞いてきたんだと思ったら、少し瑠名ちゃんが愛しくなった。
智君はまだこの子のことが好きなんだろうか。この子と別れてから誰も寄せつけなかったんだよね。 じゃあ、この子が望めば、また恋人に戻ることは可能なのかな･･････。
想像して、胸がキュッと絞られるように苦しくなった。
それは恋の痛み。
でも、私は智君の笑顔が見たいから。
｢今日は楽しもう？せっかく海に来たんだし。･･････智君にはあんまり近づかないようにする。みんなで平等に仲良く。ね？｣
それを聞いて、瑠名ちゃんは少し驚いた顔で瞬きを繰り返した。
｢でもサトシがそれで納得するかな･･････｣
｢智君が？｣
私は肩をすくめた。
｢だって元々智君が私達二人を引き合わせるようなことをしたのよ？ 納得しようがしまいが、関係なくない？｣
瑠名ちゃんはまた目を瞬かせた。
｢Aさんだっけ？･･････なんか、Aさん強い人？｣
言い方が面白くて笑ってしまった。
｢しいていうなら智君に怒ってるかも。どうして今日私達が会うようなことをしたのかな。私のことは完全に友達扱いっていう証拠なのかも。友達だったら元彼女に会わせたってなんの問題もないって思ったのかもね｣
･･････言ってたら悲しくなってきた。
｢瑠名ちゃんを呼んだのは･･････元気を出してってことなのかも。 俺は大丈夫だっていう姿を見せたかったとか？ それにしても･･････智君って謎過ぎる｣
私が愚痴のようにぼやいたら、瑠名ちゃんはクスリと笑った。
｢確かにそう。誰より素直そうなのに、一番謎なの｣
強い眼差しだって思ってたけど、笑ったら目が細くなって、優しくなった。
･･････やっぱり智君の彼女だったってことが、なんとなくわかるな。
｢･･････Aちゃん、智君のこと好き？｣
この瞳の前では嘘はつきたくないなと思った。
それに、Aちゃんって親しく呼んでくれたことがとても嬉しかった。
私は言った。
｢惹かれない人、いないんじゃないかな｣
｢大人でも、そうなんだ。･･････ニューヨークに行っちゃうこと知ってるの？｣
｢もちろん。夏休みの間だけの友達だから｣
｢え････そうなの？｣
私は曖昧に笑って雪江とパラソルの元に戻った。
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ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» peru様いらっしゃいませ！ やばばいですよ、まったく。意気消沈しまくりです。でも相変わらず二人はラブラブですので今後にご期待くださいませ。ブレイブ堪能しましたよ！ありがとうございました。 (2019年9月14日 8時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - やーばばばいです！そんな大事な日に、なんで月一の女の子の日なの〜(汗)Brave、堪能してください！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちは。今日いよいよゲットできるので楽しみです！最終回まで、ほぼノンストップでお届けできるかと思うので、お楽しみに。いつもありがとうございます！ (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちはー。ツンツン期、最高ですよね？大好物です！たまに昼くらいに更新する時あるので覗いてやって下さい。ちなみに夕方更新はほとんどないです。大人な内容の時は夜に更新しようかと迷うときもありますが（笑）。 (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なおさん» なおさんこんにちは！思わず私もお話読み返しちゃいましたよ。嬉しい言葉をありがとうございます！ニノかっこいいですもんね！いつかまたニノのお話も書ければいいなぁって思います。ありがとうございました。また頑張ってお話作れそうです！ (2019年9月13日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年8月25日 1時
