4話 ページ12
私は言葉が見つからず再び口ごもった。
すると大野君は背後の寝室を振り返った。
｢まつじゅん起きねぇかな･･････｣
今にも本人に聞きに行きそうなその様子に、大慌てで大野君の腕を掴んで止めた。
松本君に責任を負わせられないって思ったの。
あれは私がお願いしたことだから。
ごくっと緊張から唾を飲み込んで、こんなことなら喋れるようになるんじゃなかったなぁって思いながら、口を開いた。
｢夕べは、松本君の眠るベッドから抜け出して、アトリエで寝たの。もしも変身したら、松本君が起きたときに裸の私がいたら騒ぎになると思って。私はね、大野君以外の人じゃ変身しないって思い込んでたから、目覚めたら人間に変身してて･･････落ち込んじゃったの。･･･････そこへ、いなくなった私を探しに松本君がやって来て、裸の私を見つけて･･････｣
｢･･････手ぇ出された？｣
｢違うの！ ･･･････私がキスして欲しいって頼んだの｣
口にしたら、物凄くはしたない気がして地の果てまでも落ち込んだ。
私ったらなんてことを松本君に頼んでしまったんだろう。
大野君もびっくりしてる･･････。
幻滅された？
｢ほんとにね、ショックだったの。大野君じゃなくても変身しちゃったことが。･･･････すごくショックで、じゃあ反対に猫に戻るのも、誰に気持ち良くして貰っても戻るっていうことなのかなって疑問に思って、それを確認したくて松本君に頼んだの。･･･････でもね、松本君は最初、拒否したよ。リーダーの彼女には出来ないって。私が何度も彼女じゃないって言い続けたら、ようやく･･････｣
｢キスしたんだ？｣
言葉の衝撃に私は目眩がした。
自分のしたことのあさはかさと、松本君への申し訳なさに涙が出て来そうになる。
呆れられるのかなって、覚悟した。
でも、大野君は不思議そうに首を傾げた。
｢･･････キスして、なんで戻るって思ったの？｣
｢え、だって、いつも大野君に気持ち良くして貰って戻ってたから･･････｣
｢でもキスはしたことねぇし。キスが気持ちいいってどこで知った？ 第一、そんなキスって気持ちのいいもん？｣
え･･････。
不思議そうな大野君。
それを聞いてこっちこそ不思議になった。
キスって、気持ちのいいものじゃないの･･････？
大野君は気持ちがいいって思ったことないの？
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ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和＊様おはようございます。ニノちゃん押しだったんですね。彼は現実でも妄想でもほんといい仕事しますからねー。うんうん、わかります。楽しんでいただけるといいなぁ〜。 (2019年8月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様おはようございまーす！雄叫びありがとうございます。うふふ。ラブラブなのはほんと心の栄養ですよねー。活力お届けできるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃん月末なんだね!? うちわ結局ウインクと投げチューとありがとの三種とりあえず作ることにしたよ。ほんと楽しいね！次は二宮君ちだよー。楽しんでね〜。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんばんは！わーーー二宮さん家！ついに！にやにやが止まらない二宮くん推しです← 二宮さんが出てくるとは思ってなかったのでドキドキです〜次回も楽しみにしてます♪ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ao様 ギァー\(//∇//)\ 2人のやり取りが可愛い過ぎて、ニヤニヤですよ！それに二宮さんまで絡みだして、ワクワク、ドキドキが止まりません（≧∇≦）これからの活力になる事間違いなしでございます。ありがとうございます！ (2019年8月9日 17時) (レス) id: 5bf90ac6c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年7月14日 9時
