6話 ページ13
大野君は何歳？
大野君を指差したら、おいら？って親指で自分を差した。
｢34。･･････おっさんでしょ？｣
びっくりして首を横に振った。
それくらいかなとはだいたいの情報で想像してきたけど、20代でも全然通用するよ？おじさんじゃないよ？
たまに、幼稚園児かなって思えるくらい純粋で可愛いくなってるし。
恥ずかしそうに笑ってるけど、胸を張って若いだろ？って言っていいのに。
･･････謙虚な人だね。
その後、眠った私たち。
でも、夜明け前に目を覚ました私は、自分の身体がまだ人間のままであることに気がついて、真顔になった。
･･･････近頃、少しずつ人間である時間が延びて来ている気がするの。
それがなんだか怖くって。
隣で静かに眠ってる大野君。
私はそっと大野君に近寄った。
大野君に触れて眠っていたら、猫に戻れている気がするの。っていうか、必ずそう。
大野君もそれはわかってるから･･････。
気配に気付いた大野君は咳ばらいして目を覚ました。
｢･････んんっ。･･････こっち来る？｣
うん。
片目を開けて緩く笑うと、しょうがねぇなって私を引き寄せてくれた。
私の首の後ろに腕を差し入れ、そのまま肩を抱いてくれる。
慣れた仕草だ。
でもこれは最初からだったから、私で慣れたわけじゃない。やっぱりいろいろ経験してきた大人の男の人なんだなって思ったら、さっきとは違って、今度はちょっとヤキモチ妬いちゃう。
でも今は不安の方が勝ってるから、ヤキモチには蓋をして、大野君の頼りがいのある胸にぎゅっと抱き着いた。
｢･････戻ってっから。心配しねぇで寝な？｣
うん。
･･････ありがとう。
その言葉を待ってたの。
大野君の言葉はどれも魔法を持っている。私の心を暖かく包んで落ち着かせてくれるの。
大野君の優しい匂いを胸に吸い込んで、目を閉じた。
あぁ、眠れそう･･････。
大好きだよ、大野君。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 983人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ao(プロフ) - みーこさん» みーこ様いらっしゃいませ。こんにちは。謎はまだ謎のままですね。今の二人の関係が気に入っているので、なかなか前に進ませられないでいます。みーこ様も想像力が豊かなご様子。素敵ですね。ありがとうございました。 (2019年7月2日 8時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 女医さんかナースか、だったんですかね？転生したら猫だった、しかも大野智に飼われる運命だったなら、大野さんに寄り添って生きて欲しいです (2019年6月30日 11時) (レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃんいつもありがと〜。私もCDはまだ聞けてません。（笑）。これからゆっくりじっくりね。本当に素敵だったね〜。次回移行するのでそっちもよろしくね。私も写メ撮ろう。 (2019年6月28日 10時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - aoちゃんおはよう！今日の智君の最後の言葉にもきゅんきゅんだわ♪フラゲめっちゃ良かったわ♪泣いた〜＞＜めっちゃ素敵だった。写メ撮りまくったわ♪そしてCDはまだ聞けてない^^;; (2019年6月27日 11時) (レス) id: 6904188dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様おはようございます。その通り、五人からの大切な贈り物だから、大事に大事にしたいと思います。私も今日楽しむ予定です。ほんと、素敵なプレゼントですよね！ (2019年6月26日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ao
| 作成日時：2019年6月16日 22時
