2話 ページ8
でも大野君は水を入れかけて止まった。
｢あ、でも、あったか･････｣
思い出すように言って、リビングに行った。
そして、端に置いていた相葉君の実家から持ってきた荷物をまた探ったら、私が相葉君ちの実家で使っていた猫用の水飲み皿を出してきて、暫く陶器のお皿と見比べてた。
｢慣れてる方がいいか｣
言って、プラスチックの、今朝まで私が飲んでいたお皿に水を入れてくれようとしたんだけど･･････。
｢ニャア｣
私は大野君に呼びかけた。
｢なに？｣
｢ニャア｣
陶器のお皿の方を見上げてもう一度鳴いた。
｢･･･････こっちのがいい？｣
｢ニャ！｣
そう！綺麗で魅力的で、お気に入りだったの。
どっち使ってもいいよって言ってくれるなら、私は陶器のお皿で飲みたいな？
大野君は二つのお皿をまた見比べて、無言で逡巡した後、プラスチックのお皿にお水を入れて私の前に置いた。
･･････ガーン！
ショック。
大野君ならいいよって陶器のお皿を出してくれる気がしてたのに。
･･･････でも私は反省した。
居候させてもらう身で、我が儘になってしまっていたのかも。
自分の希望を言うなんて、おこがましいよね？
｢ニャーン･････｣
御礼を言って、がっかりの気持ちをお水と一緒に飲み込んだ。
時間ももう随分遅かったから、大野君は寝る支度をすると私を連れて寝室に入った。
もうすぐ深夜1時。
あ、毛布が出てるね。
1月だもんね。そりゃあもう冬支度がいるよね。
｢ほれ、入って｣
布団を持ち上げてくれたから、ジャンプして飛び乗ってお邪魔した。
あ･･････この匂い好きなの。
いい匂い。
大野君の優しいお花みたいな匂いがするお布団。
今日からこれに包まれて眠れるなんて幸せだなぁ。
いそいそと潜り込んだんだけど、ハッとした。
｢ニャ！｣
｢どした？｣
大変、大変！
大野君、私ってば確認するの忘れちゃってたけど大丈夫なの!?
｢なに？｣
意味不明な私の焦りにも、大野君は慌てず騒がず待ってくれる。
そんな大野君に、私は慌てて訴えた。
｢ニャー！｣
今回、同居人の人って居たりするの!?
私ってば、その存在の有無の確認をすっかり忘れちゃってた。
･･････今、彼女いる？
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juntea1054(プロフ) - m(_ _)m(^^)dm(_ _)m (2019年10月16日 14時) (
レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - juntea1054さん» コメントありがとうございます。早速山本様の画像を検索して見てみましたよ。美人さんですね！猫ちゃんぽい！お好きに想像して楽しんで貰いたいので、敢えて容姿や毛色に触れてないのですが、こんな美人さんだったら妄想もより楽しいですね！今後ともよろしくです！ (2019年10月16日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
juntea1054(プロフ) - 私は今は黙っていて、フェミニン服の山本舞香チャンでしょうか？！マイペースで頑張って下さいませ、重ねてありがとうございます。これからもどうか宜しくお願いしますm(_ _)m(*^^*)m(_ _)m (2019年10月15日 5時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
juntea1054(プロフ) - おはようございます、とてもロマンチックで素敵なお話をありがとうございますm(_ _)m(^^)dm(_ _)m 大野君と同棲中の美猫&うら若い美女は【特に人間美女の方は】芸能人ならばを想像したら良いかと楽しく考えておりますよ。 (2019年10月15日 5時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - みゆさん» みゆ様こんにちは〜。コメントありがとうございます。お気持ち、伝わりましたよ〜。有り難くお気持ち頂戴致します。私も作っててずっとニヤニヤしています。おかげで頑張れます！ありがとうございました！ (2019年6月21日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年5月25日 15時
