6話 ページ23
私は大慌てで寝床から飛び出して、机の上に飛び乗り、相葉君の服を噛んで、引っ張って訴えた。
｢ニャー！ニャー！｣
誤解です！そんなのしてません！
ふてくされて、拗ねてだんまりを決め込んじゃってごめんなさい！
ただ、ヤキモチ妬いてただけなのぉ。お母さんにはお世話になったから、困らせないであげて〜！
私が全部悪いんです！
必死に訴えてたら、大野君が言った。
｢･････電話切れって言ってんよ｣
櫻井君がどんぐり眼を見開いた。
｢智君、言ってることがわかるの!?｣
｢･････なんとなく｣
｢じゃあAが元気ない理由もわかるの？｣
それには口ごもって答えず、じっと私を見てくる大野君。
その間に、相葉君はお母さんにやっぱり何でもなかったってごまかして、電話を切ってくれた。
良かった。
じっとこっちを見つめて来る大野君の視線に耐えかねて、私は俯いた。
その綺麗な瞳は憧れだ。でも今の私はそこに映る価値はない。
すると大野君は言った。
｢･････多分、おいらが嫌なんじゃねぇかな｣
えっ。
驚いて顔をあげたら、大野君は寂しそうに笑ってた。
｢わかんねぇけど、おいらがなんかしたのかも｣
大野君･･････。
一気に胸の底から噴き出す後悔の嵐。
私は自分のことを殴りたくなった。
･････こんなに寂しそうな顔をさせて、私ってばいったい何様なんだろう。
自分の気持ちばかり優先して。
だいたい、私は猫だよ？
大野君とどうになれるわけなんてないのに。何を強欲になっていたの？
大野君がミナちゃんのことを好きだって言うなら、お手伝いしこそすれ、拗ねて困らせるようなことじゃないのに･･････。
私は目が覚めたような心地で一歩を踏み出した。
大野君の前に行って、ごめんなさいの代わりに足に頬を擦り寄せた。
｢･････ニャーン｣
大野君は静かに言った。
｢もう、いいの？｣
｢ニャー｣
うん。ごめんなさい。
私が馬鹿だったの。
私に男は近寄らせないって言ってくれただけでもう十分だよ。
大野君は私をふわっと抱き上げてくれた。
顔を覗き込んでくれたから、首を伸ばしてその頬をペロリと舐めたら、目を細めてくすぐったがった。でも浮かべた微笑みはとても優しくて。
｢･･････良かったぁ｣
ごめんね、大野君。
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juntea1054(プロフ) - m(_ _)m(^^)dm(_ _)m (2019年10月16日 14時) (
レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - juntea1054さん» コメントありがとうございます。早速山本様の画像を検索して見てみましたよ。美人さんですね！猫ちゃんぽい！お好きに想像して楽しんで貰いたいので、敢えて容姿や毛色に触れてないのですが、こんな美人さんだったら妄想もより楽しいですね！今後ともよろしくです！ (2019年10月16日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
juntea1054(プロフ) - 私は今は黙っていて、フェミニン服の山本舞香チャンでしょうか？！マイペースで頑張って下さいませ、重ねてありがとうございます。これからもどうか宜しくお願いしますm(_ _)m(*^^*)m(_ _)m (2019年10月15日 5時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
juntea1054(プロフ) - おはようございます、とてもロマンチックで素敵なお話をありがとうございますm(_ _)m(^^)dm(_ _)m 大野君と同棲中の美猫&うら若い美女は【特に人間美女の方は】芸能人ならばを想像したら良いかと楽しく考えておりますよ。 (2019年10月15日 5時) (レス) id: f10e02d847 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - みゆさん» みゆ様こんにちは〜。コメントありがとうございます。お気持ち、伝わりましたよ〜。有り難くお気持ち頂戴致します。私も作っててずっとニヤニヤしています。おかげで頑張れます！ありがとうございました！ (2019年6月21日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年5月25日 15時
