10 可愛くない ページ10
可愛くない口が喋った。
｢私、そんな魅力ないですし、危なくないですよ｣
言い方がちょっとひねくれちゃった。
みんな、いつの間にか話をやめてこっちを見てる。
恥ずかしい。けど、大野さんがやめないから。
｢魅力ないとか、それ自分で決めてんでしょ。基づけるもんないくせに｣
｢ありますよ｣
｢じゃあ、それなに？｣
私は考えた。大野さんを納得させられる理由。理由、理由･････。
理由！
あった！
｢私、痴漢に遭ったことありません！｣
｢･･････はぁ？｣
え、だめ!? なんで呆れてるの!?
｢あ、じゃあ、ラブレターとか貰ったことありません！｣
｢･･････はぁ｣
あ、なんかやる気を失わせちゃってる！
おかしいな。
｢あとは、えっと･････｣
思いつかない。
言い淀んだら、大野さんが溜息と共に言った。
｢価値観が人の数だけあるように、魅力の感じ方も人それぞれでしょ。だから魅力のあるなしは誰にも決められねぇじゃん｣
｢はい･･････｣
哲学的だ。
｢危ねぇから次は誰か誘った方がいいよ？｣
窺うように見られて言葉に詰まった。
どうしよう、もう反論が出て来ない。
沈黙が流れる。
すると、場の空気を割るように、はいはい！俺とかどう!?って丸山さんが手を挙げたら、櫻井さんが口を押さえて引っ込ませてた。
再び訪れる沈黙。
私はうなだれるように頷いた。
｢･････そうします｣
大野さんはほっと吐息すると言った。
｢･･････俺とかでもいいし｣
｢えっ!?｣
今、今なんて言ったの!?
大野さん誘ってもいいの!?
嬉しくて両手で口元を押さえたら、大野さんが急に、我慢ならないとばかりに自分を抱きしめてじたんだを踏んだ。
何事!?
｢くぅ〜っ！ 説教とかガラじゃねぇ！ 翔ちゃん、後は任せた！｣
言って、逃げるように去っていく。
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ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちは。萌えていただけて良かったですー。あの手で引っ張られたら、どこにだって行きますよね!? また遊びにきてくださいねー。お待ちしています！ (2019年4月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 蜂須賀さん» 蜂須賀様こんにちは！最高の褒め言葉をありがとうございます！全部、私が意識して心掛けている事柄をどんぴしゃで褒めていただいて、最高に嬉しいです。毎日更新と話数、重要ですよね!?まぁ無理な時もありますが(笑)。今後もよろしくお願いします。 (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私もリーマン智君大好物ですー。服装は設定してませんので、スーツでもカジュアルでも、ご想像くださいね。また遊びにきてくださいねー。待ってます！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ひつじー(プロフ) - 萌えてます〜ドキドキしてます〜手！あの手で私も引っ張られたいです！！(^ω^) (2019年4月10日 4時) (レス) id: 38fc399fe7 (このIDを非表示/違反報告)
蜂須賀(プロフ) - はじめまして。毎朝ムズキュンさせてもらってます。話も好きだし、毎日更新かつ話数も多く、今一番好きな作者さんです！これからも楽しみにしています (^^) (2019年4月9日 17時) (レス) id: 3645ec60b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月5日 6時
