2話 ページ46
･･････子供っぽいって思われてないかな。ただでさえ、お休みにしたいことって聞かれて、クレーンゲームって答えちゃったしなぁ。
後悔しながらも、同じ速度で走るのはやっぱり嬉しくて、走っている間中、ずっとドキドキときめいていた。
先に私のタイマーが切れて、ランニングマシーンを終えた。
汗を拭きながら、大野さんの走りを斜め後ろから見学させて貰った。
うなじに汗がにじんでて、それがとってもかっこいいんだけど、その汗が滴り落ちる様子は艶っぽく、それはあらぬ妄想を抱いてしまう程で、そんな自分に驚いて焦った。
付き合って一週間。
まだ大野さんとはキスもしたことがなければ手も繋いでいない。
そういう方面において自分は、経験から淡泊な方だと思っていたんだけど、どうやら今回は違うようで、いけない妄想が時折頭をもたげて来て困惑している。
早く大野さんと手をつなぎたいなぁって思ってしまうの。
･･････欲求不満なのかな。
そういえば前の彼氏と別れて一年以上経っている。
私は煩悩を振り払うべく、次のマシーンに移動した。
椅子に座って、背後の重りの付いたアームを腕の力で顔の前に引き寄せて来る器具なんだけど、自分の筋力に合わせて調整して臨んだはずなのに、数回で引き寄せにくくなった。
｢んんっ｣
気合いを入れなきゃ動きもしない。
｢はんっ｣
腕がプルプル震えて、引き寄せながら思わず唸ってしまった。
｢んん〜〜っ！｣
｢すげぇ声｣
振り仰いだら大野さんで、体の力が一気に抜けた。
変な声出してたのが聞かれちゃった！
｢これすっごく重いんです｣
照れ隠しで頬を膨らませ気味に言ったら、大野さんが｢どいてみ｣って言ったから、場所を代わった。
｢重いですよ？｣
｢んふふ｣
笑いながら座って、私がやってた重さでチャレンジした大野さん。
抵抗は感じてるみたいだけど、この機械壊れたのかなっていうペースでコンスタントに回数を重ねていく姿にびっくりした。
瞬きしている間に私の回数はあっという間に越えてしまう。
･･････あんまり私と体重も変わらなさそうなのに、どこにそんなに力があるんだろう。
｢すごい。カッコイイ･････｣
思わず漏れてしまう感嘆の声。
すると大野さんは聞こえたみたいで、照れ臭そうに俯いちゃって、スピードを落としていた。
可愛いっていう言葉は我慢して飲み込んだ。
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ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちは。萌えていただけて良かったですー。あの手で引っ張られたら、どこにだって行きますよね!? また遊びにきてくださいねー。お待ちしています！ (2019年4月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 蜂須賀さん» 蜂須賀様こんにちは！最高の褒め言葉をありがとうございます！全部、私が意識して心掛けている事柄をどんぴしゃで褒めていただいて、最高に嬉しいです。毎日更新と話数、重要ですよね!?まぁ無理な時もありますが(笑)。今後もよろしくお願いします。 (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私もリーマン智君大好物ですー。服装は設定してませんので、スーツでもカジュアルでも、ご想像くださいね。また遊びにきてくださいねー。待ってます！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ひつじー(プロフ) - 萌えてます〜ドキドキしてます〜手！あの手で私も引っ張られたいです！！(^ω^) (2019年4月10日 4時) (レス) id: 38fc399fe7 (このIDを非表示/違反報告)
蜂須賀(プロフ) - はじめまして。毎朝ムズキュンさせてもらってます。話も好きだし、毎日更新かつ話数も多く、今一番好きな作者さんです！これからも楽しみにしています (^^) (2019年4月9日 17時) (レス) id: 3645ec60b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月5日 6時
