4話 ページ43
城島部長が指を折りながら言った。
｢女子チーム全員やろ？ 丸山と横山、あと松本も代表して来てたな。亀梨、それから山Ｐもか。みんな、産休明けが帰ってきたらAちゃんの居場所がなくなって辞めることになるんちゃうかって、心配して俺んとこに言いに来てたんやで。どうなるんですかって｣
私はそれを聞いて、瞬間的に目頭が熱くなって、涙が溜まった。
嬉しくて。
みんなの気遣かってくれる優しい気持ちがすごく嬉しくて、そんなこと何も知らなかったから、涙がこぼれた。
慌ててハンカチを取り出して拭いた。
｢すみません｣
泣いたらお二人に迷惑をかけちゃうと思って、目頭に力を入れて涙を止める。
｢大野が一番ずるかったけどな｣
｢大野さん･･････？｣
｢あいつ言いに来んから、こっちから、おまえは直談判せぇへんのかって尋ねたら、死ぬわけじゃないから、会おうと思えばこれからも会えるしって。ドライな奴やなぁって思うとったら、あいつ飄々とした顔で、もしそれで会い足りねぇと思ったら、こっちがここ出て会いに行けばいいんでしょ？やって。あいつ案に辞職をほのめかして来たんよ!? ずるい奴やわ｣
私はもう顔を上げられなくなった。
大野さん･･････。
東山社長は嬉しそうに城島部長を指差して言った。
｢あーあ、城島さんが泣かせちゃった｣
｢違うでしょ、最初は東山さんのせいでしょ。大野に怒られますよ？｣
｢大ちゃんが？ 大ちゃんが怒ったら、それはもう終わりってことじゃない？｣
｢ヤバイ、ヤバイ｣
二人のやり取りが面白くてつい笑ってしまった。泣いた烏がもうってやつだ。
そんな私を優しく見てくれるお二人。
城島部長が言った。
｢言われたから残したわけやないからね？そもそも残す方向で調整してたところやったんよ？｣
｢はい｣
嘘でも本当でも、この優しい上司達に言われたら、疑うのは失礼で、社員の私はそのまま信じて御礼を言うだけだった。
｢ありがとうございます。頑張ります｣
｢うん。頑張って｣
｢おきばりやすぅ｣
二人が出て行ったらファーストフードの袋を持った横山さんと丸山さん、亀梨さんが入ってきて、一緒にお昼ご飯を食べた。
この三人共が、私のことをそれぞれ城島部長に進言してくれたんだと思えば、胸が熱くなって、また涙が出て来そうになった。
卵焼きが少し滲んで見えた。
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ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちは。萌えていただけて良かったですー。あの手で引っ張られたら、どこにだって行きますよね!? また遊びにきてくださいねー。お待ちしています！ (2019年4月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 蜂須賀さん» 蜂須賀様こんにちは！最高の褒め言葉をありがとうございます！全部、私が意識して心掛けている事柄をどんぴしゃで褒めていただいて、最高に嬉しいです。毎日更新と話数、重要ですよね!?まぁ無理な時もありますが(笑)。今後もよろしくお願いします。 (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私もリーマン智君大好物ですー。服装は設定してませんので、スーツでもカジュアルでも、ご想像くださいね。また遊びにきてくださいねー。待ってます！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ひつじー(プロフ) - 萌えてます〜ドキドキしてます〜手！あの手で私も引っ張られたいです！！(^ω^) (2019年4月10日 4時) (レス) id: 38fc399fe7 (このIDを非表示/違反報告)
蜂須賀(プロフ) - はじめまして。毎朝ムズキュンさせてもらってます。話も好きだし、毎日更新かつ話数も多く、今一番好きな作者さんです！これからも楽しみにしています (^^) (2019年4月9日 17時) (レス) id: 3645ec60b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月5日 6時
