3話 ページ42
｢一人暮らしはどうなん？もう慣れた？｣
この会社に入る前に始めた一人暮らし。人事部長だからか、よく気にかけてくれるの。
冬至の日には、｢ゆず湯に入ってあったまらなあかんで｣と言って、家の庭でとれた柚子をくれたりする。
｢はい。慣れてきたから、戸締まりに気をつけないとって思ってます。油断しちゃうので｣
｢ええ心掛けやね。そうしてくれたらおじさんも安心するわ〜。寝る前と出かける前の戸締まり確認は怠ったらあかんよ？｣
｢はい｣
私が返事をしたら、城島部長は嬉しそうに涙を拭くふりをしながら何度も頷いて言った。
｢Aちゃん素直で嬉しいわ。この前同じことあいつらに言ったら、部長の方が気をつけなきゃいけない年齢ですよねーやって。泣きそうになってトイレに駆け込んだんやで？｣
お姉様方のことだね。
でも、そうやってからかうけれど、お姉様達は城島部長に一目置いている。城島部長には何でも相談できる度量の広さがあって、お姉様達はよく、いろんなことを、例えばプライベートの恋愛相談なんかも部長にしていることを私は知ってる。
東山社長が尋ねてきた。
｢そういや、大野と付き合い出したんだって？おめでとう｣
耳が熱くなる。
｢別れるようなことがあったらすぐ言えよ。働きづらいだろうからすぐに飛ばしてやるから｣
｢えっ。･････私、飛ばされるんですか｣
｢大野の方だよ｣
有り得ない！って思ったけど、二人が実に楽しそうにワッハッハッハって笑いあってるから冗談だろうと黙っておいた。
･･････シビアだけど、飛ばされるとしたら私の方だ。私の代わりなんていっぱいいるけど、大野さんの代わりは誰もいない。
でもそもそも、社長と城島部長は簡単に人を飛ばすような人じゃない。いさかいが起こったら、間を取り持ってくれるタイプだ。
信頼している。だから私も一緒に笑っておいた。
｢仕事は楽しくやれてるか？｣
｢はい、それはもう｣
｢ならいい。おまえに残って欲しい奴は山ほどいたんだからな。期待に応えて頑張ってくれよ｣
東山社長の言葉に私は驚いて瞬きを繰り返した。
｢私に残って欲しい人って･････｣
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ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちは。萌えていただけて良かったですー。あの手で引っ張られたら、どこにだって行きますよね!? また遊びにきてくださいねー。お待ちしています！ (2019年4月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 蜂須賀さん» 蜂須賀様こんにちは！最高の褒め言葉をありがとうございます！全部、私が意識して心掛けている事柄をどんぴしゃで褒めていただいて、最高に嬉しいです。毎日更新と話数、重要ですよね!?まぁ無理な時もありますが(笑)。今後もよろしくお願いします。 (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私もリーマン智君大好物ですー。服装は設定してませんので、スーツでもカジュアルでも、ご想像くださいね。また遊びにきてくださいねー。待ってます！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ひつじー(プロフ) - 萌えてます〜ドキドキしてます〜手！あの手で私も引っ張られたいです！！(^ω^) (2019年4月10日 4時) (レス) id: 38fc399fe7 (このIDを非表示/違反報告)
蜂須賀(プロフ) - はじめまして。毎朝ムズキュンさせてもらってます。話も好きだし、毎日更新かつ話数も多く、今一番好きな作者さんです！これからも楽しみにしています (^^) (2019年4月9日 17時) (レス) id: 3645ec60b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月5日 6時
