2話 ページ41
｢デレデレしちゃってぇ｣
頬を突かれて慌てて表情を引き締めた。
｢デート楽しんでね｣
さっきまでのからかいはどこにもない、優しいお母さんの顔で言ってくれたから、嬉しくなって素直に頷いた。
面白がりだけど、いい人なんだよね。
有り難い。
長期休暇も西田さんがいてくれるお陰で安心して休めるわけだし。
でも、大野さんの方は長期休暇をとるために今、怒涛の仕事量をこなしている。
売れっ子デザイナーだから仕方ないんだけど、誰も大野さんの代わりにはなれないんだなぁって改めて見せつけられた感じで、誇らしいのと同時に、少し気の毒だった。のしかかる責任と期待は相当重いものなのだろう。私には想像もできない。
お昼ご飯を食べようとして、空きの札がかかっているミーティングルームに入ったら、社長の東山さんと人事部長の城島さんが中で話していたから、驚いて、慌てて頭を下げて出ようとしたら、二人に微笑みながら手招きされた。
入っておいでって。
私は緊張しながらおっかなびっくり入った。
｢すまん。もうミーティングは終わって世間話中だったんだ｣
東山社長がにっこり笑って下さって、その気品と麗しさに私は見惚れた。
イケメン社員達の筆頭である東山社長。切れ長の瞳は数々の女性をノックダウンしてきたとの噂。所作が美しく、洗練されていて、今日も微塵の隙もない。
一方で、穏やかで、おじいちゃんみたいに度量が広くて優しい城島部長。
｢おー、ベントウ持参かぁ。俺もそろそろ昼飯タベントウな。なんちゃって｣
親父ギャグの連発がお姉様方に嫌われているんだけど、私は好きで。
｢お邪魔じゃないですか？｣
私が尋ねると、東山社長が隣の椅子を引いてくださった。
｢大歓迎だよ。良かったら少し、食いながら話さないか｣
有り難い言葉に緊張しながら椅子に座らせて貰った。
私のお弁当を見た城島部長は、目を細めて嬉しそうに何度も頷いた。
｢24歳の手作り弁当かぁ。キラキラ輝いてますわなぁ｣
ふふ。ほんとにおじいちゃんみたい。でもリーゼントヘアがキマッててカッコイイ。
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ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちは。萌えていただけて良かったですー。あの手で引っ張られたら、どこにだって行きますよね!? また遊びにきてくださいねー。お待ちしています！ (2019年4月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 蜂須賀さん» 蜂須賀様こんにちは！最高の褒め言葉をありがとうございます！全部、私が意識して心掛けている事柄をどんぴしゃで褒めていただいて、最高に嬉しいです。毎日更新と話数、重要ですよね!?まぁ無理な時もありますが(笑)。今後もよろしくお願いします。 (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私もリーマン智君大好物ですー。服装は設定してませんので、スーツでもカジュアルでも、ご想像くださいね。また遊びにきてくださいねー。待ってます！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ひつじー(プロフ) - 萌えてます〜ドキドキしてます〜手！あの手で私も引っ張られたいです！！(^ω^) (2019年4月10日 4時) (レス) id: 38fc399fe7 (このIDを非表示/違反報告)
蜂須賀(プロフ) - はじめまして。毎朝ムズキュンさせてもらってます。話も好きだし、毎日更新かつ話数も多く、今一番好きな作者さんです！これからも楽しみにしています (^^) (2019年4月9日 17時) (レス) id: 3645ec60b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月5日 6時
