6 マイハウス ページ24
相葉君が私をゲージに入れて、ゲージの中を網越しに覗き込んできた。
｢いい子にしてるんだよ｣
そんな心配そうにしないで。
私だってアフリカに行くあなたが心配なんだから。
次の仕事があったみんなは、大野君以外もう楽屋を出て行ってしまってたけど、さっきまで、みんな口々に無事の帰りを祈ってくれていた。
帰り支度をしている相葉君の黒い瞳がいつもより濡れてる。
可哀相で、私の心配はいらないよって、ニャッ！って元気よく鳴いてみたら微笑んでくれた。
｢よしっ！ じゃあ堀田君お願いするね。ありがとう｣
気持ちにけりをつけるように、大野君のマネージャーにゲージを預けた。
ゲージがゆらっと揺れて、違う人の手に渡ったことがわかった。
｢相葉ちゃん｣
大野君が呼んだ。
｢何？ あ、お土産!?｣
｢んふふ、違うくて。･･･････A、うちで預かろうか？｣
え？
｢え･･････｣
｢一週間、預かるよ｣
私も相葉君も息を飲んだ。
｢え･･････いいの？｣
｢うん。猫は飼ったことないけど、飼ってる奴はダチにいるし、聞けば分かるから｣
｢でも･･････｣
｢あ、そうか。ペットホテルの方が安心できていい？｣
｢そんなことないけど！ 申し訳なくて･･････｣
｢仕事ん時はいつもみたいに楽屋に連れてくし。その方がこいつも慣れてんでしょ？｣
｢え、ほんとに･･････？｣
相葉君は迷うような声を出してた。
私、大野君ちにお邪魔するの？
ペットホテルがどんなところかわからないけど、知ってる人のおうちに行けるのは単純に嬉しい。
｢相葉君、時間が｣
マネージャーさんが相葉君を呼んだ。
｢･････わかった。じゃあお願いしていい？｣
｢もちろん｣
｢まさかリーダーがこんなこと言ってくれるなんて思わないからびくりしたけど、凄く嬉しいよ！ でも、もしリーダーにちょっとでも困ることがあったら遠慮なくペットホテルに預けてね｣
そう言って、相葉君は私を覗き込んだ。
｢A聞いた？ リーダーがおうちに連れて帰ってくれるって。いい子にしてるんだよ？｣
はい。
｢ニャン｣
｢いー返事。じゃあごめん、時間がないからAのことは後でメールする。行ってくるね｣
｢おぅ。気をつけてな｣
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ao(プロフ) - えべすさん» えべす様こんにちは。お越し下さってありがとうございます。頑張りますので、また是非遊びに来て下さいね。 (2019年5月26日 21時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
えべす - ワクワクドキドキしながら読んでます！これからも楽しみにしてます。 (2019年5月26日 13時) (レス) id: 0ca7106291 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - くますけさん» くますけ様いらっしゃいませ。私も自分で作って自分で読んで癒されて充電しています。お力になれて嬉しいです！私はくますけ様のコメントが力になりました。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。 (2019年3月25日 9時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
くますけ - ao様こんにちは！この作品とっても好きです！VS嵐や嵐にしやがれがない週も、こちらで充電させていただいてます！ (2019年3月23日 14時) (レス) id: d22e81891d (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kamiさん» kami様こんにちは。癒しになれているとのこと、すごく嬉しいです。猫ちゃんにあまーい大野さん。まだ何作か書き溜めてあるんで、しばらくコンスタントにお届けできると思います。今後もよろしくお願いいたします。 (2019年3月22日 13時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年3月13日 9時
