46 チューして ページ46
･･････なんなの。いったい智はどうしたいって言うの。恋人いるんだよね!?
意を決して顔をあげて睨んだら、すっと手が離された。
笑ってる智。でもちょっと寂しそう･･････。まるで私が悪いことをしているみたい。
私は智の考えていることが何もわからなくて困惑した。
しばらくしたら翔君に呼出しがかかって、先に一人で帰って行った。急患じゃなくて院長先生からの用事だったから、またねって笑顔で送り出した。
｢大野先生ってマジですっごい手が器用ですよね〜。この前のしゅじゅちゅ、すっごかったですもん。よくあんな正確に動きますね？鉗子握る手がセクシー過ぎるって私達の間で評判ですよぉ。普段あんな、ぼーっとしてるのに。なんで？ ちょっと見せて下さい｣
奪うようにお箸を持ってた智の手を掴んでしげしげと眺めるアン。
｢ちょ、ちょっとやめなさいって｣
｢･･････やらしい｣
目を見開く私の前でぽいっと手を離すと、一言つぶやいて机に突っ伏して寝ちゃった。
｢けんちゃーん･･････。チューして･･････｣
私はため息を着くと、携帯を取り出しながら智に謝った。
｢ごめん。アン、今日仕事でいろいろあったから｣
｢いや。おもろかった｣
気を悪くした様子がなくてほっとする。
｢この子の彼氏呼ぶね？ちょっと黙っててね？｣
智に断って、健太君に電話する。
｢あ、もしもし健太君？ うふふ、そう、うん。 ･････え？近くにいるの？凄いね、アンってば愛されてるじゃん。わかった、待ってるね、奥の個室にいるから。気をつけてきてね｣
電話を切って、ハッとする。
｢ごめん智！ うっかりアンの彼氏をこの部屋に呼んじゃったの。健太君はうちの病院のリハビリ室の子で、すっごくいい子だから黙っててって言ったら墓場まで持っていってくれると思うけど、変な誤解生まないように、私はアンと外で待ってるね･･････って、智？｣
びっくりしている智。
目がこぼれおちそう。口も開いてる。
｢どうしたの？｣
｢･･････健太って、最初にここで会った時呼んだ奴と一緒？｣
｢あ････うん｣
｢あいつ、Aの彼氏だろ？｣
｢ええ!?｣
どうしてそんな誤解したの!?
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ao(プロフ) - あゆねさん» あゆね様ありがとうございます！私も羨ましいです。こんな元彼がいたらいい思い出作れそうです。頑張ります。感謝です。当分 (2018年11月15日 14時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
あゆね - このお話がとても好きで、毎日読んでいます！主人公ちゃんがほんとに羨ましいですね(笑)これからもaoさんのペースでがんばってください！応援してます！ (2018年11月12日 0時) (レス) id: 1048fe7101 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様、読んでいただけて感謝です。二人に挟まれて羨ましい限りです。今後もご期待下さいませ！ (2018年11月11日 7時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - 今日も続きが読めて嬉しいです！翔くん出てきたー！と思ったらかなりグイグイでキャー！です。智ってば寝てる場合じゃないのにー！とニタニタしておりますよ（笑） (2018年11月10日 20時) (レス) id: 5a2a163833 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様コメントありがとうございます〜！新作も萌えを追求していますので、是非ご一緒にときめいて下さい。気に入ってくださるといいのですが。ありがとうございます！ (2018年11月8日 20時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2018年11月1日 14時
