どうもこんにちは日本人と賢者の石です。 (ページ35)

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ホグワーツにページ35

大小さまざまな塔。キラキラと闇夜に輝く窓。ホグワーツ魔法魔術学校の校舎は、お城だった。

「四人ずつボートに乗って！」

　大男が岸辺につながれた船を指さした。Aは、ハーマイオニーとハリー、ロンとで船に乗り込んだ。

「みんな乗ったか？」大男が大声を出して、確認をする。彼は一人でボートに乗っていた。

「よーし、では進めえ！」

　彼がそう言うと同時に、ボートがスルスルと動き出す。

　ボート船団は一斉に動き、鏡の様な湖面を滑るように進んだ。

　ボートに乗っている間、A、ハーマイオニー、ロン、ハリーの四人は、他の新入生たちも、全員黙ったまま、ただただそびえ立つ巨大な城を見上げていた。

「頭、下げえー！」

　崖下に到着した時、大男が掛け声をかけた。慌てて一斉に頭を下げると、ボートは蔦のカーテンの下をくぐった。そして、その陰に隠れてポッカリト空いている、崖の入り口に進む。

　城の真下だろうか。暗いトンネルをくぐると、着いたのは船着き場。全員が岩と小岩の上に降り立った。

「トレバー！」

　船を降りた後、振り返ってみれば、あのヒキガエル探しのネビルが嬉しそうな声を上げた。大男からヒキガエルを受け取っている。船の中にいたようだ。

　それを考えて、Aは背筋が凍る。どの船にいたのだろう？上ばっかり見ていたからわからない……。

　生徒たちは、また大男の後に従って岩の路を登って、湿った滑らかな草むら――――城影の中にたどり着いた。そしてそのまま石段を上って、巨大な扉の前に集まった。

　魔法界はどうも、扉が大きい所がある。

「みんな、いるか？おまえさん、ちゃんとヒキガエルを持っとるな？」

　大男はネビルに確認するやいなや、大きな拳を振り上げて三回、扉をたたいた。