どうもこんにちは日本人と賢者の石です。 (ページ3)

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手紙の内容ページ3

これ、いつ来たの、と母は興奮気味に問う。

「いつって……さっき。私が帰ってきて、しばらくしてから」

　その様子に戸惑いながらも答えれば、今度は、パァァと顔をほころばせ、仕事中であるはずの父に電話をかけ始めた。

　仕事中のはずなのに、父は出たらしく、「早く帰ってきてね」と母は手紙を裏、表、と弄びながら話した。

　そんなに、その手紙は喜ぼしいものなのだろうか。もしかして、結婚のお誘い？でも、それだとしたら、もう少し綺麗な紙を使って、招待状を書くはずだ……。

　始めて気になったが、母の動きは素早かった。「あの人が帰ってきたら、読みましょうね」と言って、しまってしまったのてある。

「今帰ったぞ！」

　確かに、今日の父の帰宅は、いつも以上にはやかった。

　つまりそれは、あの手紙がとーっても、とーーっても、とーーーっても大事なものである、ということの証明だった。

　Aの眼の前に、ネクタイを緩めた父が座り、横に母が座る。目の前には母の手作りハンバーグやら、味噌汁やらが、照明の明かりを受けて、キラキラとしている。

「さて……」父が行った。

　ようやく、あの手紙が何なのかわかるらしい。早く知りたくて知りたくて、ウズウズする。

　手紙を手に採ったあの時、開けて、中を見てしまえば良かった。とすら思えてくる。

　母が手紙を持ってきた。父がそれを受け取り、娘へと渡す。

　開けても良いのか、と目で問えばにっこりしたまま、二人にうなずかれた。

　そっと、ゆっくりと時間をかけてシールのような紫のものを外す。

　そして、一枚目の手紙を読んだ。

　手紙は、まず、「ホグワーツ魔法魔術学校」から始まっていた。

『ホグワーツ魔法魔術学校

　校長アルバス・ダンブルドア
マーリン勲章、勲一等、大魔法使い、魔法戦士隊長、最上級独立魔法使い、国際魔法使い連盟会員

　親愛なるサトウ殿

　このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されました事、心よりお喜び申し上げます。教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。

　新学期は九月一日に始まります。七月三十一日必着でふくろう便にてのお返事をお待ちしております。

　敬具

　副校長ミネルバ・マクゴナガル』

　沢山の不思議が読んで行くうちに、頭に浮かんでは消えたが、とりあえず、ホグワーツ魔法魔術学校とは、なんだろう。