咲いた花 ページ34
阿伏兎side_屯所でのキスマ事件から1週間
今、すごく恐ろしいことが
宇宙海賊 春雨 第七師団艦内で起こっている…
というのも…
威「〜〜〜♪」
団長の機嫌がヤケにいいのだ。
これを見て、艦内では___
何処かの星を沈めてきたのでは…?
そんなんで済むか、大量大虐殺だろう…?
これから俺らもその死地に向かわされ、
死んだ方がマシだと思うほど戦わせられるのだ…
などなど多くの恐ろしい憶測が飛び交っている。
…本当に怖いのは、これら全てがあり得そうなことだが。
そして、その真相を探ってくれと副団長の俺に刺さる眼差し…
こンのすっとこどっこい…!!
団長の前では立場も何も関係ねェ。
それなら誰でもいいから、俺を頼らず、理由を尋ねてくれりゃいいのに。
それでも、聞かないと第七師団に平穏は訪れない。
数瞬後には吹き飛んでいってしまうかもしれない、
自分の四肢に別れを告げ(義手も含め)
意を決して台風の目に声をかける
阿「団長ォ、どうした?随分ご機嫌だなァ」
くるりと振り返った顔には、お得意のにんまりスマイルが貼り付いている
威「ああ、阿伏兎。分かる?
___咲いたんだよ、待ちわびた"花"が」
花…ハナ……はな、とは?
そんなファンシーな趣味だったか……??
俺の思考はあっという間に宇宙へ
威「…と、……てる?…」
阿「、ん、ああ…なんだって?」
おかげで反応が遅れた。
機嫌が悪ければタマ取られてるところだ。
威「だからぁ〜、今からまた地球に向かうから
早く針路向けてってば。
早くしないと、殺しちゃうゾ?」
阿「ああ、わかった」
とりあえずかなりご機嫌なようだ。
ん、……え!?
地球って。いま。
阿「1週間前地球を出たばっかりだろ!?
とんぼ返りしろってか…
何考えてんだ、ンのすっとこどっこいがァァァ!!」
今日も艦内には副団長の怒号、ではなく嘆きの声が響いている
これこそ通常運転、ここでの平和というものだ
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ミュウ - 続きが気になるぅぅぅ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 952d396015 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ありがとうございます。頑張りますね。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年12月14日 21時) (レス) id: 47e245d859 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張って下さい! (2017年12月14日 20時) (レス) id: c20e76bf92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくわ餅 | 作成日時:2017年8月31日 22時