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土方side
沖「土方さーん、急患ですぜィ」
その声とともにAが俺の部屋に運ばれたときには奴はもう既にぐったりとしていた。
土「ったく。ンなに具合悪ィなら動くなっての」
沖「全くでィ」
しかし___
武州にいた頃は、Aの珍しい体調不良を
実姉のそれと重ねて不安そうにしていた
沖「土方さん見てくだせェ、このアホ面」
今は余裕そうにヘラヘラしてやがる。
昔よりは成長してるってことか。
…柄にもなくしみじみしちまった
俺は父親かっての。
そんなツッコミを切り裂く大声
近「Aちゃーーん!!出てきてくれェェェ!!
病院なんて連れて行かない、嘘だからァァァ!!
おじさん嘘ついただけだからァァァ!!」
あああああー、と廊下で嘆く近藤さんに、隊の奴等も
Aちゃんに熱だと!?隠れたらしい、探せー!!
…広がっちまった。うるせえ
即座に、Aの頬を突っついている総悟に
事態の収束を頼む。
土「アレ止めてこいよ、
お願い、300円あげるから。」
沖「いやでさあ」
当の騒ぎの中心___Aは
総悟に顔やら何やら弄ばれ寝苦しそうではあるが、
我関せず、といった様子でぐっすりだ。
そのポジション変わってくれよ、
そう思いつつ頭を抱え、俯くと
___Aの首筋に目がいった
あ、、、?
いや、これは…
俺は呆然としたが、気を取り直して
総悟を諭すように叱責する
土「総悟、お前…これは、やり過ぎだろ……」
沖「はあ?」
しらを切る奴に、証拠が残ってると細首を指差す
首筋には赤い鬱血痕
所謂キスマーク(?)のようなものだ
それを確認してもなお、かぶりを振っている
沖「…え、イヤイヤイヤイヤ」
動かぬ証拠、それをネタに揺すられる普段と異なる
警察とは逆の立場
と普段(仕事に関しては)頼りにしている部下を洗おうとしている俺
総悟も俺もお互い動揺していた。
だからとは言わないが、この痕がなんなのか深く考えられなかった
_結局、病院はAが起きないうちにお医者さんを呼ぶことで手を打ちました_
土「白状しろよ…」
沖「違いますって」
土「誰にも言わねぇから…」
沖「だからちがうってば」
この攻防はしばらく続きました。
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ミュウ - 続きが気になるぅぅぅ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 952d396015 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ありがとうございます。頑張りますね。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年12月14日 21時) (レス) id: 47e245d859 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張って下さい! (2017年12月14日 20時) (レス) id: c20e76bf92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくわ餅 | 作成日時:2017年8月31日 22時